ブラジルで野良犬は「空き缶返し」と呼ぶ

ブラジル・ポルトガル語豆知識


現代の日本で野良犬を目にすることはほとんど無いかと思いますが、ブラジルの田舎には野良犬が沢山います。その多くは毛が短くて似たような顔つきをしています。

知っていても全く得にはならないですが、ブラジルでは彼らのことを「Vira-lata(空き缶返し)」と呼びます。何で「ヴィラ・ラタ」って呼ぶの?とブラジル人に質問すると「ノン・セイ(知らない)」という回答が返ってきましたので、調べてみました。

野良犬のことを「空き缶返し」と呼ぶのは、彼らが道を徘徊し、落ちている空き缶をひっくり返して何か食べるものが残っていないか探すことに由来しているようです。

「空き缶返し」は通称で、正式には「SRD (Sem Raça Definida)=雑種」という名称で呼びます。「空き缶返し」の他の通称としては「rasga saco(ゴミ袋破り)」や「pé duro(健脚)」といった通称があります。

野良犬は人に飼われている犬と異なり、自然交配で生まれ、生存競争に勝ち残ってきただけあって、ペットショップで販売されている犬よりも頑丈で病気になりにくく、長生きするそうです。ブルドッグの愛嬌のある顔は、人間が意図的に選択交配した結果による「疾患」であるというのは有名な話ですが、長く付き合うなら、「空き缶返し」を飼う方が良いのかもしれません。

ブルドッグにとって不幸なことに、その魅力となっているさまざまな身体的特徴も、疾患の原因だという。

たとえば、その愛嬌のあるつぶれた顔。つぶれた顔になるよう交配すると、極端な短頭になり、頭蓋骨が短くなる。これが今、ブルドッグの死の最大の原因になっている。さまざまな呼吸器疾患や発熱が引き起こされるからだ。

この不格好な頭は、繁殖にも影響する。ブルドッグの子犬は、母犬の産道を通れないので、帝王切開で生まれるしかない。ペダーセン氏は、ブルドッグの出産の80パーセントが人工受精と帝王切開だと見ている。
ナショナル ジオグラフィック日本版『ブルドッグが危機、遺伝的に似すぎ』