ブラジルに来て初めて豆腐を手造りしました。
ブラジルで買った大豆とにがりで作ってみたところ、初めて作った時はビギナーズ・ラックでおいしい豆腐ができました。
しかし、その後3回ほど挑戦したのですが立て続けに失敗し、べしゃべしゃになってしまいました。失敗した豆腐は、豆のにがみが濃縮されておりおいしくありませんでした。3回目に失敗した時には相当やる気が萎えており、もう豆腐作りをやめようかとも思いました。
しかし、やはり豆腐は食べたいので、今一度失敗の原因を探ることにしました。
原因1:にがり
まず、失敗の原因の主なものは、「にがり」であるとにらみました。ブラジルには、豆腐手造り用のにがりは売っていないので、薬局で売っていたサプリメントを使っていました。投入する時の温度や投入量によって、豆乳が固まらないこともあるようですし、にがりは慎重に選びたいところです。
そこで、日本から来る方にお願いして手作り豆腐用のにがりを持ってきてもらいました。
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にがりは、ペットボトルに入ったものが売られていることが多いのですが、この商品は濃縮したにがりの小分け包装を水で溶いてつかうタイプなので、持ち運びがしやすい点が非常に良いです。
原因2:温度
次に重要なのが、豆乳の温度管理です。豆腐作りのレシピを見ると、「にがりをうつ時の温度が重要」だと言います。具体的には、80度くらいでにがりをうたなければならないということです。にがりを買うついでに温度計を探しましたが、どの薬局でも体温計しか売っておらず、80度まで測れる温度計は入手できませんでした。
サウナが好きなんですが、「サウナ室の温度は確か90度くらいだったなあ」という心もとない感覚を頼りに80度を探ることにしました。検討の結果、指を入れても「アチッ」とならない程度に熱いくらいが「80度」というなんともいい加減な定義づけをしたわけです。
この温度測定法をブラジルに住む日本人の方に話したところ、そりゃいいかげんだねえ、と言われてしまったので、にがりといっしょに温度計も買うことにしました。
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設備投資
初めての豆腐作りでは豆腐を流し込む型が無かったので、ザルにキッチン用のふきんを敷いて、そこに豆腐を流し込んでいました。ザルに流すだけだと、とうふが平べったくなってしまいます。
そこでジップロックにドリルで穴を開けたものを作ってみました。
日本に居ると、何でもかんでも通販サイトのAmazonでクリックひとつで買えてしまうので、自分で工夫するということを忘れてしまいがちです。身近にあるものを工夫してモノを作りだすことで、消費経済の呪縛から解放される喜びを味わいつつ、早速試しに使ってみました。
結果としては、全然使い物になりませんでした!
穴が小さくかつ少なすぎたので、なかなか水分が出ていきません。
良い意味であきらめの早い僕は、ブラジルの通販サイト、Mercado Livreで豆腐の型を購入することにしました。購入したのは、「Kit de tofu Midzu」というもの。注文してお金(45レアル)を払った後に、出品者から「在庫が切れているので、発送までに90日くらいかかります」というメールがあり、へこみました。

結果報告
にがり、温度計、豆腐の型というアイテムが揃ったところで、早速豆腐作りに再挑戦しました。結果としては、大成功でした!にがりを打った時点で、今までとは手ごたえが全然違います。
今までは、にがりを打っても溶き卵のようなものがゆらゆらできるだけでしたが、今回のにがりは、豆乳に入れるとすぐにグニグニッと凝固の予感を醸し出してきました。
あまり、かき混ぜると良くないようなので、にがりを打ったら、ふたをして20分ほどおとなしく待ちます。
ふたを開けると、豆腐が水分ときれいに分離しており、お玉で持ち上げてもしっかりしています。
出来立ての豆腐は我が愛もこもっているためか、うまかったです。おいしくないわけがないですね。
ちなみに、奥が通常バージョン、手前がスペシャル・アンチ・エイジング・バージョン
ちなみに、この豆腐は発芽大豆でつくってます!