ソーシャルレンディングで年5~10%の金利収入を得る

資産運用

筆者は2012年~2018年にブラジルに住んでおりました。この間、2016年下旬まで金利が上昇を続け、14.25%まであがりました。

このような状況でしたので、現地の銀行に預金を預けておくだけで、金利が年13%強発生していました。金利が高い裏で、インフレ率も高かったので、物価は上昇していましたが、それでもこの高金利のお陰で資本が増えました。

とはいえ、最近はブラジルの金利も下がっていますし、レアルばかり保有しているのはリスクがあります。日本円建で良い投資は無いものかと探していたところ、一年ほど前にソーシャルレンディングの存在を知り、実際に投資してみました。

ソーシャルレンディングでは貸付金利が年5~10%ほど発生します。条件が良すぎて、最初は「あやしいのでは」という疑念が湧きましたが、仕組みを調べてみると、怪しいものではなく、大部分は不動産投資案件で、ちゃんと元本の保全対策がなされている案件が多いということがわかりました。

例えば、以下の表は、筆者がmeneoで実際に投資した年利8%の案件です。100万円の投資で、一年後の金利は82,488円(税引前)です。毎月の分配額は7,000円弱です。

日本のソーシャルレンディングの5割以上のシェアを持っているというmaneoのケースを元に、ソーシャルレンディング投資に当たって気になる点をまとめてみました。

なぜ金利が高いのか

ソーシャルレンディングの金利は5~10%と、銀行預金よりも相当に高いです。そして、金利が高い=リスクの高い会社に貸し付けている=元本毀損リスクが高いと考えるのが普通かと思います。

Maneoの高金利が実現できる背景として、借り入れ企業が、なぜ銀行から借りないのかということを理解する必要があります。

銀行が貸してくれない

銀行は経歴が浅く、決算書が3期分無い会社には融資をしたがらないと言います。

ある分野で長年キャリアを積んで起業した方でも、立ち上げ当初は企業としての実績が無いので銀行は少額しか貸してくれないか、全く貸してくれないということになります。

その起業家のキャリアやビジネス・プランが如何に優れていたとしても、決算書が3期分無いので、「形式的に」銀行は十分な金額を貸すことができないのです。

また、ソーシャルレンディングでは、中古不動産を購入してリノベーションしたうえで転売するという案件を良く取り扱っているのですが、こういった転売案件は、銀行が融資したがらないようです。

借り手は「儲かると分かっているなら」借りる

このように、実績のない借り手は銀行から十分な事業資金を借りることが難しいという問題があります。資金調達できない場合には、自己資金が無い限りどんなに素晴らしいビジネス・スキームも実現させることができません。

こんな時、もし金利が1,500万円かかったとしても儲けが3,500万円出るようなビジネス・スキームがあったとしたら、起業家はソーシャルレンディングで資金を調達し、投資を実行することを選ぶでしょう。投資を実行しなければ、そもそも1円にもなりませんからね。

安全性は?

ソーシャルレンディングで取り扱う案件は、その多くが不動産投資です。

maneoの場合、金利5~6%の案件については、担保が付いていることが一般的です。金利7%以上の案件だと、担保が付いていないことが一般的です。

maneoの案件一覧

後者の場合でも、maneoの借り手は、投資する不動産に対して担保を設定しているので、万が一のことがあったとしても、当該不動産を売却すればよいので、投資が全く無価値になる可能性は低いのではないかと思います。

また、当然ながらデフォルトが発生した場合にはmaneoの会社経営に重要な影響が出ますので、融資先の業務内容、実績の審査を十分に行うことはもちろん、万が一の時にキャッシュ・フローを押さえるスキームが構築されています。

maneoの場合、創業から11年間デフォルトが発生したことがないとのこと(延滞が発生したことはあるそうです)。

貸付金の保全については、以下のような図により、事前に知ることができます。

分散投資が重要

とはいえ、万が一のことが起こらないとも限らないので、できるだけポートフォリオは分散したほうが良いでしょう。

ついでながら、maneoのプラットフォームでは、maneoを含めて11社のソーシャルレンディング営業者の案件に投資ができるので、一つのプラットフォームでポートフォリオを分散させやすいという特徴があります。

maneoで投資できるファンド

営業者によって、「地方創生」「アメリカ不動産」「リース」など得意とする分野が異なるので、ポートフォリオを分散する意味でも、また、投資を楽しむうえでも多様性があってありがたいです。

金利はmaneoより少し高めの案件が多いです。

maneoのサイトから申請すると、面倒な本人確認や個人情報を入力しなくても、11社のソーシャルレンディング営業者の案件に投資できます。(さすがに、投資口座は分かれており、投資資金は個別に振り込む必要があります)。システムのデザインがmaneoと全く同じなので、投資資金の管理も同じ要領で確認でき、大変便利です。

筆者も、分散投資と高い金利案件に投資するため、maneo以外の3社と投資口座を連携しています。

税金は総合課税

株や投資信託の配当金、売却益は他の所得と分離して源泉徴収されます(税率20.315%)。したがって、他に給与所得しかなければ確定申告が不要です。

一方で、ソーシャルレンディングの利息は総合課税に該当するため、サラリーマンの場合、給与所得以外の所得と、ソーシャルレンディングの利息を合わせた金額が年間20万円超になる場合には確定申告が必要になります。

したがって、税率はほかの所得の水準に応じて、5~45%と大きくことなります(下記参照)。単純化すると、4百万円を5%の案件に投資した場合、年間の利息収入が20万円になるので、4百万円以上投資する場合に確定申告が必要になるイメージです(他に所得が無いことが前提です)。

課税総所得額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
18,000,000 円以上 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

給与所得と合わせた収入が900万円を超えると、グッと税率が上がるので注意が必要です。

ソーシャルレンディングでの疑問

実際にmaneoで投資をしていると、いろいろと気になることが出てきます。筆者が疑問に思ったことをいくつか紹介します。

なぜ、借り手の名前が匿名なの?

借り手の名前が匿名になっているのは、金融庁の指導によるものです。これは、消費者金融が貸付を行う場合に、借り手を守るために設けられた決まりのようですが、それがそのままソーシャルレンディングにも適用されているのです。

ソーシャルレンディングの場合、借り手は企業なので公開しても問題ないように思いますが、お上が決めたことなので、ここは仕方がありません。名前が匿名ですが、投資案件の詳細はmaneoのウェブサイト上で見ることができます。

借り手にはC社やAN社というアルファベットの名前が付されています。この名前を材料にポートフォリオの分散を図ることはできます。例えば、「ブラジル商事㈱」をいう借り手を匿名表記する場合には、毎回B社と表示され、案件によってC社とかX社になることは無いとのことです。

(※朗報)2018年6月17日付の日経新聞で、2018年度中に匿名から実名に変更になる方向に変更になりました。

なぜ、必ず2社以上の借り手の組み合わせになっているのか

maneoの場合、例えばDU社への20百万円の投資案件について、セットでAN社に5万円を貸し付けるというスキームになっています。この、5万円は何かというと、これも形式的な問題をクリアするための方便のようです。

詳しいことはわかりませんが、匿名組合契約からの貸付については、2者以上の借り手に貸し付ける必要があるという決まりがあり、これをクリアするための方便だということです。

投資の判断に関しては、上記の例で行くとDU社について確認しておけば、実質的にはこと足りるということになります。

ポートフォリオの一つとして…

金利7%で運用した場合、約10年後には投資金額が2倍に増えます。

株や仮想通貨などと比べると、成長スピードは遅いですが、株と違って相場変動がなく、金利が着実に増えていくのが嬉しいところです。

ソーシャルレンディングだけでは物足りないですが、分散投資の一環でポートフォリオの一つに加えてみてはいかがでしょうか。まずは、少額で試しに投資してみてください。

ソーシャルレンディングを取り扱う会社は沢山ありますが、取り扱い件数や実績、プラットフォームの使いやすさを考えると、まずはmaneoで口座開設して投資してみるのが良いと思います。筆者は、maneo(マネオ、ガイアファンディング、クラウドリース、グリーンインフラレンディング)、クラウドクレジット、Ownersbookの6社で投資をしております。



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