ロシアW杯で、ネイマール選手は期待されていたほどの活躍を見せることが叶わず、ブラジル代表は早々にベルギーに破れてしまいました。今大会のネイマールは、称賛よりもファール狙いの演技や審判への抗議に対する批判で注目を集める事が多かったようです。Globoesporteの調査では、56%のファンが、ネイマールの働きに満足しておらず、4%のファンが十分な活躍だったと評価したという結果が出ています。
ロシアW杯でのブラジル代表の試合では、ネイマールがファールを受けた時に、とっても痛そうな顔をして地面を転がる様子が多くの人の印象に残ったと思います。ファールをもらうための「演技」じゃないかと思っていましたが、そう思った人は少なく無かったようで、ネイマールが転がる様子は世界中の「ピアーダ」の対象になりました。
スイスのメディアの集計によれば、4試合360分のプレー時間のうち、ネイマールは実に14分を地面で痛みにのたうち回って過ごしたそうです。
ポルトガルの救急サービスは、ネイマールが地面で痛がる写真を利用して「75.8%の救急コールは緊急ではない」と訴えるキャンペーンを打ち出しました。
Campaña del Servicio De Emergencias Medicas Portugués, para concientizar que cuando llamen al 112 sea realmente por una EMERGENCIA. #Portugal #Brasil #Neymar @neymarjr #palhaço pic.twitter.com/i5KfriwgTS
— ávila (@isra_avilas) 2018年7月14日
南アフリカのKFCは、ネイマールが痛がる様子を利用してCMを制作しました。選手がサッカー場からKFCのお店まで転がっていくというCMです。
#NeymarRolling is all the rage these days. Absolutely unreal advertisement from KFC South Africa 😂🤣pic.twitter.com/5MqGJkDB6L
— Jack Grimse (@JackGrimse) 2018年7月5日
Youtubeには、ネイマールが転がる様子を揶揄した動画が沢山アップロードされています。「Neymar rolling」「Neymar cai cai」などで検索すると、それらの動画が見られます。こちらの動画では、ネイマールが転がって雪崩が起きたり、宇宙まで飛んでいったり、ホームランやホールインワンをしたりと、酷すぎる扱いを受けています。
また、ネイマールを真似してみんなで転がる動画を撮影することが、「Neymar Challenge」と呼ばれ、ネット上で大きな反響を呼んでいます。「Neymar Challenge」は、何かが軽く体に触れただけで、まるでバットで殴られたかのように大げさに痛がる様子を動画に撮影して投稿するというものです。
こちらのインタビュー動画では、ネイマールが「「Neymar cai cai」について、レポーターの質問に答えている様子が見られます(ポルトガル語のみ)。
ちょっと馬鹿にしすぎではないか、とも思いますが、それだけ世界から注目されているということでもあると思います。
ついでながら、ベルギーのストライカー、ルカク選手は次のようにネイマールを擁護していました。「私は彼が演技をしているとは思わない。彼には激しいマークがついているし、彼はずば抜けたクオリティを有していると思う」
確かに、FIFAの公式ページによれば、ロシアW杯で最もファールを多く受けた選手はネイマールでした。また、最も多くシュートを放ったのもネイマールでした。

髪型一つとっても「らーめんヘア」と呼ばれ、何かと注目を浴びることの多いネイマール選手ですが、何かと冗談のネタにされるのも、スター選手としての有名税といったところでしょうか。