リオデジャネイロといえば、キリスト像のあるコルコバードの丘と、ポン・ジ・アスーカルの丘にケーブルカーで登るのが定番です。
先日、リオデジャネイロへ旅行で行ってきました。有名な二つの観光スポットを見た後に余った時間に、最近できたばかりの「Museu do Amanhã(明日の博物館)」に行くことにしました。明日の博物館は、ブラジルのTVでもしばしば見かけたことがあったのですが、映像がメインの博物館であるというのを聞いて、あまり期待はしていませんでした。
明日の博物館のすぐそばに「リオ美術館(Museu de Arte do Rio)」があるということなので、明日の博物館がつまらなかった場合でも、リオ美術館で挽回できるのではないかと踏んで、行って見ることにしました。
結果としては、「キリスト像」、「ポン・ジ・アスーカル」に並ぶほど満足度の高い博物館であると感じました。せっかくリオデジャネイロにいくなら、「明日の博物館」は外せない観光地の一つであると確信した次第です。リオに行く機会があれば是非「明日の博物館」にも足を運んでみてください。
明日の博物館のココがスゴイ
ムゼウ・ド・アマニャンはスペインの建築家サンチアゴ・カラトラーヴァにより設計され2015年12月にオープンした博物館です。ここに来ると、巨大なくじらの白骨のような巨大な建物にまず度肝を抜かれます。
#CIDADEOLIMPICA(オリンピックの町)のオブジェ
入場券を買うための長蛇の列
次に、入場券を買うために並ぶ人が作る長蛇の列に驚かされます。
インターネットで調べたとき、「入場券はオンラインでしか買えない」と不条理なことが書いてあったので、面倒でしたが事前に入場券をネットで購入していました。
ネット購入者の列には行列ができておらず、係員にネット購入の証明書をスマホで見せると、サクッと入場することができました。あの長蛇の列に並ばなくても良いなら、少々面倒でもネットでチケットを購入しておいて良かったと思いました。
ちなみに、ネット購入する際に時間指定をしなければなりませんでした。ぼくは「14:00」のチケットを購入していたんですが、13:30頃に行っても特に何も言われずに入場させてくれました。
博物館の中にも長蛇の列が
博物館の中に入り、2階にあがると地球の模型と大きな黒い球体の展示物があります。この黒い球体の前にもまた長蛇の列ができていました。外観からすると、黒い球体の中に人間が入って、映像を見ることができるのだろうと思われますが、ディズニーランドでもあるまいし、そんなに行列を作ってたまるかと思い、この黒い球体はスルーしました。
巨大ルービックキューブ

黒い球体をスルーして奥に進むと、写真でできたルービックキューブのような物体が置かれていました。中に入るとどのような力で動かしているのかわかりませんが暗闇の中に踊るように動く布がありました。なんだかよく分からないですが、なんとなく未来を感じさせます。
また、別のキューブの中では、動植物の写真が鮮やかな映像と共に映し出されていました。

こちらのキューブでは、世界中の国で撮影された写真が所狭しと並べられていました。壁が鏡になっているので、不思議な空間に迷い込んだような気分になります。


斬新な発想
巨大キューブの先には、6つの壁に囲まれた場所があり、その中心からは大勢の人の脚が生えていました。
これは、真ん中にあるソファに寝そべって、映像を観るという展示でした。美しい映像と音楽によって、人類の過去50年の成長を伝えるメッセージが流されます。

体験コーナー
その先に進むと、いくつかの体験コーナーがあります。最初にあったのは、いくつかの質問に答えて自分の生活が地球に及ぼす環境負荷を計算するというものでした。ぼくの場合は、「みんながあなたと同じような生活をした場合には、地球が1.05個/必要です。」という結果がでました。ちなみに、ブラジル人の平均は地球が1.70個必要になるとのことです。
グアナバラ湾に面した鏡池と星のオブジェ
博物館を出ると、グアナバラ湾に面した巨大な鏡池が見えてきます。鏡池の真ん中には、アメリカ人アーティスト(フランク・ステラ)により製作された星形オブジェ(Puffed Star II)が鎮座しています。