極寒の2月にパリに行きました。オフシーズンなので、人気のあるルーブル美術館も空いているだろう、と思っていたのですが、全然そんなことはありませんでした。
ルーブル美術館に行くなら、事前にチケットを購入しておいた方が良いと思います。この記事では、事前にチケットを購入する方法を紹介します。
タバコ屋では買えず
ルーブル美術館と地下でつながっている「カルーゼル・デュ・ルーブル」にあるタバコ屋で並ばずに購入できるという情報がありましたが、2018年2月時点ではルーブル美術館のチケット販売をしておらず、ミュージアムパスのみの販売でした。
ルーブル美術館では当日券しか購入できず
ルーブル美術館で前日券を購入すれば、当日の行列を避けることができると考えたのですが、当日券しか販売していませんでした。
ドラクロワ美術館で共通券を購入
『民衆を導く自由の女神』で有名なドラクロワの美術館がパリ市内にあります。こちらの美術館では、ルーブル美術館との共通券があります。ドラクロワ美術館ではルーブル美術館のような大混雑は無いと思いますので、事前にドラクロワ美術館に行って共通券を購入するのも戦略的かと思います。
公式サイトで購入
ルーブル美術館の公式サイトでは、美術館の入場券を公式サイトで購入できます。有名な観光施設のウェブサイトによくありがちですが、ルーブルの公式サイトも購入方法が少し分かりにくいです。以下、筆者が実際に購入した時の画面で、購入方法をご紹介します。
アカウント作成
まず、チケット購入前にルーブルのアカウントを作成する必要があります。一回しか行かないのにアカウントを作成するのは面倒ですが、現地で並ぶよりはマシです。ルーブル美術館のウェブサイトは分かりにくいですが、以下のリンクからアクセスすれば一発でたどり着けます。公式サイトのアカウント作成ページ

訪問予定日と時間を選択
アカウントの作成ができたら、公式サイトのこちらのリンク(先ほどとは別のページ)にアクセスし、訪問予定日と時間を選択します。
次に、必要枚数を選択し「確定(confirm)」ボタンを押します。
その後、ログインページが出てくるので、先ほど作成したアカウント情報(メール&パスワード)を入力します。このページからアカウント新規作成のページに飛べないところが、ユーザー・エクスペリエンスを軽視していると感じます。
名前の記入と支払い
訪問予定者(全員)の名前を入力します。名前をしっかり入力させる割には、美術館への入場の際に身分証明書を確認することはありません。面倒ですが、行列に並ぶよりはマシなので入力します。
購入が完了すると、入場券がメール(PDF)で送られてきます。これを印刷しておきます。ホテルの受付でも頼めば印刷してくれます。入場時には、身分証明書などは不要で、入場券のバーコードを読取機械にかざすだけです。
目指せ、モナ・リザ
ルーブル美術館の最大の目玉はダ・ヴィンチの『モナ・リザ』です。開館して直ぐの時間に行った方が良いというアドバイスがあったので、ミーハーな筆者は他の作品には目もくれずに『モナ・リザ』を目指しました。ご丁寧にも館内各所には『モナ・リザ』の絵と矢印が表示されており、迷わずに『モナ・リザ』にたどり着けるようになっています。
開館して直ぐに観に行ったので比較的、人は少なかったですがそれでも10人ほどの人だかりができていました。
非常に残念なことに、『モナ・リザ』だけは、作品から3メートルほどの場所に柵が立てられており、遠くから眺めることしかできませんでした。これだったら、印刷したポスターを眺めたほうがよっぽど良く見えるのではないか、と思うほどでした。
ついでながら、『モナ・リザ』の近くには、同じくレオナルド・ダ・ヴィンチ作の『岩窟の聖母』、ラファエロの『聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ』があるのですが、面白いことにこの作品の前には誰もおらず、至近距離でゆっくり鑑賞することができました。
開館から30分ほどすると団体客がイナゴのごとく押し寄せて、おちついて美術鑑賞するのが難しくなりました。モナリザの展示してある西洋絵画コーナーはとりわけ人気なので、開館直ぐの時間に鑑賞を済ませてしまうのが良いと思いました。
『モナ・リザ』の展示室(開館から一時間後。上の写真と比較すると、混雑ぶりが分かります)
ルーブル美術館では、ミーハーな筆者が見て分かるような有名画家の作品は少ないと感じました。展示されている絵画の多くは宗教画です。印象派画家(モネ、ルノワール、ゴッホ、マネなど)の有名な作品はオルセー美術館やオランジュリー美術館の方が充実しています。
もし、印象派画家が好きな方で、日程的にルーブルとオルセーのどちらかしか行けない場合には、オルセー美術館に行くことをお勧めします。ルーブル美術館では、絵画以外には、彫刻、装飾美術、陶器などが見ものです。絵画以外の展示コーナーは、団体客も素通りするのか、比較的ゆっくり鑑賞することができました。筆者は、装飾美術のコーナーが良かったです。