「薩摩富士」開聞岳の由来と指宿の絶景スポット

鹿児島旅行

指宿のある薩摩半島の南端には、「薩摩富士」とも呼ばれる「開聞岳(かいもんだけ)」があります。別称の通り、富士のような山容が美しい山です。

指宿市からのドライブで、峠を越えると迫力のある開聞岳が姿を現します。周囲に遮る物が何一つなく、他に山も無いため、一層その美しさが際立っています。

「開聞岳」名前の由来


開聞岳は、薩摩半島の南端にあり、海に面している面白い山です。古くから船乗りの航路の目標として利用され、航海安全の神として信仰を集めてきました。

開聞岳の近くに「枚聞(ひらきき)神社」と呼ばれる、鹿児島県の一の宮(※その国で最も由緒があり、第一番に格付けされた神社)がありますが、枚聞(ひらきき)の神を祀ったことから、古くは「開聞岳(ひらききだけ)」とも呼ばれていました。

その後、山が錦江湾の入口にあることから「海門岳(かいもんだけ)」と呼ばれるようになり、最終的に現在の字「開聞岳」があてられるようになりました。

開聞岳の成り立ち

開聞岳は約4,000年前からの火山活動によって形成された標高924mの活火山です。活火山とはいえ、最後に噴火したのは今から1,100年以上前の平安時代(885年)のことです。

開聞岳は二層構造で形成される複式火山であり、よく見ると、山の途中で少しくびれている箇所が見えます。

土台部分は、火山から溶岩が噴出して円錐型になった火山(コニーデ)であり、専門用語では「成層火山」と呼びます。

頂上部分(7合目付近)は、噴火によって地表に出たマグマが火口付近に盛り上がって形成されたもの(トロイデ)であり、専門的には「溶岩円頂丘」と呼びます。

JR日本最南端の駅・西大山駅

開聞岳を望むベスト・スポットのひとつが、「JR日本最南端の駅」と言われる「西大山駅」です。JR指宿枕崎線が通るこの駅からは、鉄道が開聞岳をバックに走る旅情あふれる様子を見ることができます。

こちらの写真は、指宿方面から来た電車が西大山駅を出発した直後に撮影したものです。

実際に西大山駅に行ってみると、純粋に移動目的で利用する人よりも観光目的で訪れる人の方が圧倒的に多いという状況でした。「定番観光地」に飽きた中国人観光客も観光バスで大勢訪れていました。

時刻表

電車の本数が少ないので、電車で行って西大山駅で降りる場合には事前に時刻表を確認しておいた方が良さそうです。列車は西大山駅で観光客の記念撮影のため(?)に3~5分ほど停車していました。

駅のすぐ目の前には、土産物を売る店、冷たい飲み物や甘味を売る店がありますので、ここでノンビリ次の電車を待つのも良いかもしれません。

「幸せを届ける黄色いポスト」があるので、電車を待つ間に家族宛ての絵葉書でも出したら良いかもしれません。この郵便ポストは、12月末~2月にかけてこの周辺で見頃を迎える菜の花畑の色をイメージしたものです。

伊能忠敬が「天下の絶景なり」と賞賛した景勝地「番所鼻自然公園」

開聞岳を望むもう一つの景勝地として「番所鼻自然公園」があります。日本地図作成のためこの地に立ち寄った伊能忠敬が「天下の絶景」と絶賛した景勝地としても知られています。

「番所鼻自然公園」の近くにある有名な「釜蓋神社」に行くついでに立ち寄ったので、全然期待していなかったのですが、予想以上に素晴らしい公園でした。

指宿には、浦島太郎の竜宮伝説発祥の地という伝説が残っています。「番所鼻自然公園」には、その「竜宮城への入口があった」と言われる「海の池」があります。

手前に見えるのが「海の池」

「海の池」は火山活動によって形成された岩礁でできており、その名の通り「海の中にある池」です。干潮時には、近くまで歩いて散策することもできます。

目の前に見える海にはタツノオトシゴが住んでいます。タツノオトシゴは、古くから安産・子宝などの守り神であると考えられており、それにあやかって作られた鐘があります。

木で作られた自然のアーチを少し歩くと、タツノオトシゴの養殖場があり、2階がお土産屋兼カフェになっています。水槽でゆらゆらと泳ぐタツノオトシゴを何種類か見学することもできます。店の方が気さくに色々と説明してくれました。

頭に蓋を乗せて歩くと願いが叶う?「釜蓋神社」


「番所鼻自然公園」の近くの海沿いには、一風変わった神社があります。その名も、「射楯兵主(いたてつわものぬし)神社」で通称「釜蓋(かまふた)神社」です。こちらの神社からも開聞岳の雄姿を臨むことができます。

「釜蓋神社」には拝殿に「お釜のフタ」が置いてあります。これを頭の上に載せて、鳥居から賽銭箱までの約10mの道を落とさず歩くことができれば、厄除けになると言われています。一神教の人からしたらトンデモナイ話ですが、いかにも日本らしい風変わりな信仰です。

伝承によると、鹿児島県に住む臣下を訪れた天智天皇の接待のためにお釜で米を炊いていると、突如起こった突風で釜蓋が遠く離れた場所まで吹き飛び、地元の人々がそれを祀ったのが始まりであるとされています。釜蓋神社があるのが、突風で飛んできた釜蓋が落ちた場所だということです。

絵馬も釜蓋デザインになっています。

左手奥に進むと、海沿いに出ることができます。釜蓋の形をした屋根とシャモジ型の椅子があり、日本の宗教とはなんとも鷹揚なものであると感じます。

浦島太郎が竜宮へ旅立った岬・長崎鼻と竜宮神社


「番所鼻自然公園」には竜宮への入り口があったと書きましたが、浦島太郎が竜宮へ旅立ったと言われる岬(長崎鼻)もあり、そこには乙姫を祀った「竜宮神社」があります。こちらの岬からも美しい開聞岳の雄姿を見ることができます。

こちらでは貝殻に願いを書くことができます。

浦島太郎の周りにも貝殻が沢山

岬には灯台があります

日差しが強いので散策には日傘があると便利です。

日本一の日帰り温泉『たまて箱温泉』


TripAdvisorの「旅好きが選ぶ!日帰り温泉&スパランキング2017」の堂々1位に輝く絶景温泉『たまて箱温泉』は、開聞岳を眺めながら湯に浸かることのできる日帰り露天風呂です。開聞岳と海を眺めながら入る露天風呂は最高です。指宿へ行く機会があれば是非立ち寄ってみてください。

鹿児島にある、リオデジャネイロの「ポンデアスーカル」?

2018.11.04


ブラジル余話の更新をメールでお知らせ

メールアドレスをご記入頂ければ、サイトの更新をメールでお知らせいたします。ご登録して頂けると嬉しいです!(登録後の購読の解除も簡単にできます)