上の写真は、6年程使い込んだ筆者の電子辞書です。この電子辞書を眺めていると、手垢のついている文字とそうでない文字が分かれていることに気が付きました。
ポルトガル語で使用頻度の多い文字とそうではない文字は何だろう、とおもって調べてみました。(Percentuais de frequência de letras no Português)
母音(A, E, I, O, U)は流石に使用頻度が高いようです。
子音の中では、S, R, N, D, Mの使用頻度が特に高いようです。
筆者の電子辞書を見ても、該当する文字に手垢が付いているのが確認できました。
一方で、ポルトガル語では外来語の語彙を示す場合にのみ使用される子音もあります。どの文字かご存知でしょうか?
正解は、K,W,Yです。『現代ポルトガル語辞典』を引くと、この3つの文字は「現在は外国の地名や外来語にのみ用いられる」と説明されています。
Kの発音は、Qで代用されることが多く、Kはあまり使用されません(例えばqueijo=ケイジョなど)。また、Yに関してはIで表記されることが多いです(例えば、「山内さん」はポルトガル語では「iamauchi」と表記されることがあります)。Wは5~11世紀にゲルマン英語によって使用された古期英語で多く使用されていたと言います。
ポルトガル語の辞書をお持ちの方は、試しにK、W、Yの単語を調べてみてください。語彙数が非常に少なく、かつ、外来語ばかりであることに気が付きます。
例えば、Kで始まる単語は:
KABUQUI
KAISER
KAMIKAZE
KANJI
KANA
KARAOKE
日本語由来の語彙が多いようです。
Wで始まる単語は:
WATT
WALKMAN
WINDSURFE
など
Yで始まる単語はわずか3語(現代ポルトガル語辞典)で、
YACHTING
YOGA
YUPPIE
でした。