ブラジルには色々な挨拶の言葉があります。
もっともメジャーなのが、「Tudo bem?(トゥード・ベン)」というもので、英語の「Everything is all right(すべてOK)」と同じような意味があります。
これはまだ分かりやすいのですが、一体なぜこれが挨拶になるんだろうという言い回しもあります。
例えば、「Como vai?(コモ・ヴァイ)」という言い回しは、英語で「How will」と置き換えることができますが、これで「お元気ですか?」という意味になるのがイマイチ理解できません。
もっとくだけた表現では「Beleza?(ベレーザ)」というのがあります。この単語も「元気?」という意味で使われることがあるのですが、本来の意味は「美しい、素晴らしい」という意味なんです。「Beleza?」というのは、「君の人生、素晴らしく行っているかい?」という意味を略しているのかなあと推測できます。
他には、「Tranquilo?(トランクイーロ)」も「元気?」という意味で使われます。元々は、「安定した、穏やかな」という意味なので「君の人生は安定しているかい?」というのを略したものかと思います。
ぼくの知っている挨拶で、最も変な挨拶は「Tudo jóia?(トゥード・ジョイア)」という言い回しです。直訳すると、「全部宝石ですか?」ということになります。これは宝石が転じて、すばらしいという俗語になり、「君の人生は素晴らしいかい?」という意味合いで挨拶に使われているみたいです。
初めてこの言い回しを聞いたときは、「トゥード・ジョア?だって、それはヤクルトの乳酸菌飲料かしら?」と的外れな妄想をしたのを覚えています。