ビーフ・ジャーキーは「インカ帝国」に由来

スペイン歴史

酒のつまみに食べる「ビーフ・ジャーキー」ですが、「ジャーキー(Jerky)」が、どういう意味だかご存知でしょうか?

アメリカ映画などで、「He is a jerk(あいつは嫌な奴だ)」「Jerk!(クソッたれ)」というセリフをたまに耳にします。そこからの類推で、「硬くてアゴが疲れる面倒な食べ物」という意味があるのかと勝手に推測しておりましたが、これは間違い。

調べてみると、その起源は「インカ帝国」にありました。

南米インカ帝国のケチュア族には、アルパカやリャマの肉を薄切りにし、塩をもみ込み、天日干し又は燻製により保存肉を作る習慣がありました。彼らは、この保存肉のことを「ch’arki」と呼んでいました。

スペインからの征服者たちは、この干し肉文化を取り入れ、「Charqui」と呼びました。その後、スペイン人が北米に侵入すると、北米の先住民はバッファローやシカの肉を干し肉にする文化を発見しました。ケチュア族の言葉「ch’arki」は、スペイン人を介して北米においても浸透し、北米の先住民の訛りが加わって「jerky」と呼ばれるようになりました。

その後、ジャーキーは、高たんぱくの保存食として、アメリカの開拓者やカウボーイの欠かせない食事になりました。現在では冷蔵技術が発達し、保存食としてのニーズは無くなったものの、様々なスパイスを効かせたジャーキーは、嗜好品として今でも愛されています。

ビーフ・ジャーキーは、たんぱく質を豊富に含み、脂肪分とカロリーが低いため、ダイエットや筋トレ中の方にも良いようです。(塩分の取り過ぎには注意が必要ですが)

ついでながら、ブラジルでも「シャルケ」という干し肉を使った料理が沢山あります(有名なものは「フェイジョアーダ」「カルニ・ジ・ソウ」等)。ブラジル滞在中は「シャルケ」と何気なく覚えていましたが、「ジャーキー」と同じ由来だったとは思いもしませんでした。



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