先日、休憩時間にコーヒーを飲んでいると、同僚のブラジル人が聞いてきました。
「日本には冷たいコーヒー(CAFÉ GELADO)があるんだって?ニッケイ人に聞いたぞ。そんなものの何がうまいんだ?」
最近ではアイスコーヒーが海外でも飲まれるようになりましたが、ブラジルではまだまだ珍しいようで、珍しがられました。
アイスコーヒーは日本発祥?
ご存じの方も多いと思いますが、アイスコーヒーは日本発祥の飲み物だという説があるそうです。『明治事物起源』という書物によると、1891年(明治24年)に氷店のメニューに「氷コーヒー」があったという記録が残っているそうです。当時は冷蔵庫が無かったので、瓶に詰めて井戸水で冷やしていたそうです。
アイスコーヒーは日本発!UCC上島珈琲
実は日本発祥? アイスコーヒーを美味しく飲むアイディア集
アイスコーヒーの作り方
自宅でアイスコーヒーを作ったことは無かったんですが、この機会に作って飲んでみました。作り方は2種類あります。2種類のアイスコーヒーを飲み比べてみました。
急速冷却
グラスに氷を入れて、濃いめに入れたコーヒーを注いで急速冷却するだけです。粉はコーヒー一杯分と同じにして、お湯を注ぐのをゆっくり目にして、濃い目に出しました。急速冷却により、豆の香りを閉じ込めることができるみたいです。
水出し
夜寝る前にコーヒーの粉と水を入れてかき混ぜておき、冷蔵庫に入れておきます。翌日、これをペーパーフィルターで濾過すればアイスコーヒーの出来上がりです。
飲み比べた感想
急速冷却したアイスコーヒーのほうが、苦みが強く、飲みなれたアイスコーヒーの味がしました。水出しアイスコーヒーは、それに比べるとまろやかな味で、麦茶を飲んでいるような感覚になりました。個人的には急速冷却したアイスコーヒーの方が好みでした。
ドリップコーヒーが無い?
日本でコーヒーと言えば、ドリップコーヒーが基本ですが、ブラジルの喫茶店にはドリップコーヒーが無いです(すくなくとも、ノルデスチには!)。
ブラジルで「カフェ」を頼むと、エスプレッソが出てきます。エスプレッソは、休憩時間にクイッと飲むにはいいんですが、読書しながらのリラックゼーションタイムを過ごすには、ドリップコーヒーが欲しくなります。
コーヒーのアイスクリーム
さて、冒頭に登場したブラジル人の同僚を驚かせようと思い、日本にはコーヒー味のアイスクリームがあることを教えてあげました。すると、「何?コーヒーのアイスクリーム?想像すらできんな!でもちょっと食べてみたい気もするな。」という反応が返ってきました。
ネットで調べて見ると、ブラジルでもコーヒーのアイスクリームは存在するようですが、少なくともノルデスチ(ブラジル北東部)では一般的ではないようです。
コーヒーの一大生産国で、かつ、年中暑いエリアの多い国なのにコーヒー味のアイスクリームを食べないのは勿体ない話です。
ブラジルには熱くしてから冷やすという発想がない?
日本には、コーヒー以外でも、そうめんや蕎麦など一旦熱くしてから冷やして食べるという料理があります。一度、ブラジル人に蕎麦を作って食べてもらったことがあるのですが、「おれに、冷えた麺(Macarrão gelado)を食えと言うのか?」と抵抗されました。とはいえ、最初こそ抵抗したものの、食べてみると美味しかったのか、無事に平らげてくれました。
ブラジル料理には、熱した後に冷やすという発想は無いのかもしれません。
ブラジルにあって日本に無いもの
今年はオリンピック・イヤーということもあって、日本でもブラジル関連の食べ物がいろいろと発売されているようです。
http://megabrasil.jp/20160525_29373/
http://megabrasil.jp/20160521_29324/
ここまで、日本にあって、ブラジルに無いものを紹介してきましたが、ここでは逆に日本に無いものを紹介します。それは、「チョコレートでコーティングされたコーヒー豆のお菓子」です。
妻が日本へのお土産に買っていったところ、コンセプトが面白いし、味もおいしくて大好評だったそうです。
焙煎したコーヒー豆がチョコレートにコーティングされていて、コーヒー豆の苦みとチョコレートの甘さが絶妙なバランスでマッチしています。オリンピックに合わせて日本の菓子メーカーが発売したら面白いだろうなと思います。