ブラジルに来る前、ラテン系のブラジル人男性というのはいつも女性のことばかり考えていて、ナンパが上手いのではないか、という大変勝手な想像をしておりました。
イメージしていたブラジル男性は、ブラジルの日系移民について書いたフィクション、『ワイルド・ソウル』に登場する主人公「ケイ」。
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しかし、実際にはそんなステレオタイプばかりではなくて、いろいろなタイプの男性が居ます。実際にぼくが出会ったブラジル人男性等を例に挙げて、ブラジル人の特徴を考えてみます。
ステレオタイプの男
ブラジルに来て1年くらい経過した時にポルトガル語能力の上達のためとブラジル人の友達を作るために、MBAの企業経営コースの勉強を始めました。
クラスメイトにヴォルヴォのセールス・マネージャーで、エリオという名のアラフォー男性がいました。
彼は、ジムで鍛えた分厚い胸板に、ピチッとした白いTシャツを着こなし、半ズボンで、”素足”にワニ皮のローファーを履いてくるような男です。
手ブラで居ることが美学であると言わんばかりにいつも何も持たずに授業にやってきます。(ノートとペンくらい持って来いよと突っ込みたくなります。)
その見た目からして、最初は取っつきにくく感じていたのですが、グループワークで一緒になったのをきっかけに話をするようになりました。
MBAの授業には遠隔地から参加していたので、ぼくはホテルに宿泊して授業に通っていました。
エリオは、自分の家がぼくのホテルと同じ方面にあるということもあり、しばしば遠回りしてホテルまで送ってくれました。
当時、まだ赤の他人といってもいいような私をホテルまで送ってくれた彼の優しさに驚くとともに、彼女の他に3人ほど恋人未満(ficante)の女性が居るということにも驚きました。
エリオの好意に甘えて、ホテルまで送ってもらった次の日にクラスメート達と会うと、クラスメートの女性の一人が「エリオにbrega(ブレーガ=売春宿)に連れて行かれなかった?」
「昨日は、boate(ボアッチ=ナイトクラブ、風俗)に行ったんでしょ?」とか聞かれました。
結婚まで純潔を守る男性
サッカー・ブラジル代表のダビ・ルイス(David Luiz)選手はヒルソング教会で洗礼を受けた敬虔なクリスチャンとしても有名で、付き合っている彼女と結婚するまでは性的関係を持たないと公表しています。
http://www.dn.pt/inicio/pessoas/interior.aspx?content_id=4577819
ぼくの知り合いのクリスチャン男性達は、お酒を飲みません。聖書は、飲酒を禁じてはいませんが、「避けるべき習慣」としているからです。彼らは飲み会に行った時などは、コカコーラなどをひたすら飲んでいます。
汚い言葉を使うことを避けるようにしていますし、ナンパなどしそうにもありません。
カトリックの行事であるカーニバルのお祭りごとなどには「性的な誘惑に満ちた場所」であるとして、近づこうとしません。
以上、2つのパターンだけ例示しました。当たり前ですが、一口にブラジル人といっても色々な人がいるようです。