ブラジルでは、男は男らしくあるべきと言う価値観が強いため、ゲイに対する差別意識が強い国のように思います。そのせいか、「ゲイ」を意味する俗語が山のようにあります。ブラジル人に教えてもらったものをいくつか紹介します。
ポルトガル語 | 読み方 | 本来の意味 |
Veado | ヴィアード | 鹿 |
Veadinho | ヴィアジーニョ | 小鹿 |
Frango | フランゴ | 若鶏 |
Fresco | フレスコ | おしゃれな |
Boneco | ボネッコ | 人形 |
Bicha | ビッシャ | メス |
Boiola | ボイオーラ | N/A |
Goiaba | ゴイアーバ | グアバ(果実) |
Paneleiro | パネレイロ | N/A |
この記事を書くに当たって、ウェブでゲイの同義語を調べたところ、なんと60もの同義語が出てきました!語彙が豊かすぎる…。フランゴ、ボネッコは分かりますが、なぜゴイアーバがゲイを意味するのか?気になって眠れません。Paneleiroは辞書には載っていないので、造語だと思います(Panelaは「尻」、-eiroは「~する道具」という意味。)
アヒルの絵が描いてあるTシャツ
ところで、ブラジル人は、日本人から考えたら失礼と思うようなことをストレートに言ってきます。
学生の頃、日本の友人達から誕生日プレゼントとして「アヒルの絵が描いてあるTシャツ」をもらいました。ちょっと可愛らしいデザインではありますが、日本だったら男性が来ていても全然問題なさそうなTシャツです。
ある時、そのTシャツを着ていた時に、Tシャツを見たブラジル人の友人から「おっ、お前、“フランゴ”みたいな服きてるな~」とからかわれてしまいました。
「失礼な!フランゴなんかじゃないぞ。おれは、ボネッコ(おかま)さ。」
と言い返したら、そのブラジル人は「Você não é japonês! mas japonês paraguaiano!」
(お前は日本人じゃない。パラグアイ製(偽物)の日本人だ!)と言って心の底から喜んでいました。
その日から、例の「アヒルの絵が描いてあるTシャツ」はタンスの奥に仕舞われたままです。あなたももしかしたらブラジル人から「フランゴ」だと思われているかも!?
ちなみに、レズビアンの同義語は63個あり、有名なものは「Sapatão(大きな靴)」ですが、「(サッカーの)センターバック」など、聞いたこともないような表現もありました。また、くだらない語彙を増やしてしまいました。