偽フェイジョアーダとフェイジョン・カリオカの由来

ブラジル料理

ブラジルには、ベーコンや干し肉を原材料とする豆の煮込み料理「フェイジョン・ゴルド(feijão gordo)」という料理があります。「フェイジョン・カリオカ」と呼ばれる白っぽい色の豆が原材料として使用されます。豆の表面の模様が、うずらの卵に似ているから日本では「うずら豆」と呼ばれています。

ブラジル料理の歴史に詳しいカルロス・アルベルト・ドリア博士は、フェイジョアーダは、この「フェイジョン・ゴルド」をより高カロリーに発展させたことで誕生した料理であると指摘しています。

フェイジョン・カリオカの由来

「フェイジョン・カリオカ」は「カリオカ」という名前から、リオデジャネイロ発祥ではないかと連想してしまいますが、その歴史は浅く、1970年のサンパウロ発祥の豆です。

サンパウロのある農家が偶然発見した「フェイジョン・カリオカ」は、通常の豆と比べると2倍の収穫量が得られることがわかりました。その農家が、発見した豆をカンピーナスの農業研究所に持ち込み、その生産性の高さが証明されると、瞬く間に他の農家にも普及したという歴史があります。

「カリオカ」という名前のわりには、サンパウロ発祥の豆だった理由はちゃんとあります。ブラジルで一般的に飼育される豚の品種で「カリオカ」と呼ばれる豚がいました。この豚は、茶色い肌に、黒いぶち模様がついていました。「フェイジョン・カリオカ」の見た目が、この「カリオカ」と呼ばれる豚の模様に似ていたことから、発見者である農家が豚の名前を付けたということです。

縞模様の豚のイメージ

Jed

フェイジョン・ゴルドの“不名誉”な別名

「フェイジョアーダ」の起源となったと言われる「フェイジョン・ゴルド」には“不名誉”な別名があります。それは、「フェイジョン・カリオカの偽フェイジョアーダ(falsa feijoada de feijão carioquinha)」という名前です。

歴史的には「フェイジョン・ゴルド」の方が「本家」のはずなのに、今ではフェイジョアーダの方が有名になりすぎてしまい、その「パクり」呼ばわりされるという悲しい現象が起こっています。

フェイジョアーダの「奴隷起源説」は都市伝説

2019年10月27日


ブラジル余話の更新をメールでお知らせ

メールアドレスをご記入頂ければ、サイトの更新をメールでお知らせいたします。ご登録して頂けると嬉しいです!(登録後の購読の解除も簡単にできます)