ブラジル人の若者62%が「ブラジル脱出希望」あり?

ブラジルのトンデモナイ話

筆者の知り合いで「ブラジルは治安が悪いので海外に住みたい」と言うブラジル人が何人かいます。治安以外にも、税制や行政などに不満のあるブラジル人は多いようです。

2018年5月にDatafolhaがブラジル全土を対象に「ブラジルを脱出したいか」というアンケートを実施しました。その結果は、筆者の予想をはるかに上回るものでした。

若者のうち62%はブラジルを脱出したい

調査によると、ブラジル人の成人のうち43%は「ブラジル脱出」を希望しており、16~24歳の若者に限って言えば、その割合は62%(≒1千9百万人)にも上ることが分かりました。

25~34歳では、50%の割合が「ブラジル脱出」を希望しており、年齢が上がるとその割合が減少します。(60歳以上のブラジル人の場合は24%)

また、「ブラジル脱出」を希望する層は、「大卒」で世帯月収が「最低賃金5ヵ月分以上」の家庭に多いという傾向が見られました。

ブラジル人の脱出先として最も人気がある国は、1位が米国で14%、2位は言語の問題の無いポルトガルで8%でした。3位はカナダ(3%)で、4位以降はヨーロッパや日本などが続きます。

学生には米国の人気が高く、高等教育を受け、裕福な者はポルトガルを選好する傾向がありました。

ブラジル人が多い国は?

ブラジル政府が2015年に実施した調査によると、国外居住者の数は3.083.255人でした。

治安の悪いブラジルを脱出して国外で住むブラジル人のことを、ユダヤ人になぞらえて「ブラジルのディアスポラ(Diaspora Brasileira)※」と呼ぶこともあるようです。

※「ディアスポラ」は、「パレスチナ以外の地に移り住んでいたユダヤ人」を指す言葉

移住先のダントツ1位は米国で、国外居住者の48%にも上ります。2位はパラグアイ(10%)、3位は日本(5%)、4位が英国(3.8%)、5位がポルトガル(3.7%)です。

なお、人口に比べたブラジル人の数は、仏領ギアナが最も多く、15%程度を占めています。2位はパラグアイの5%です。

IBGEのデータによると、ブラジルの人口は2億人ですので、海外に居住するブラジル人の割合は、約1.5%と意外と小さい割合しかありません。

ついでながら、日本の場合、海外在留邦人は1,351,970人(外務省:2017年)で、人口が1.2億人なので、海外に居住する日本人の割合は約1.0%です。ブラジルの在留邦人数は、在留邦人全体で7番目に多く5.2万人ですが、年々減少傾向にあるのが寂しいところです。



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