なぜ、ブラジルの「父の日」は8月なのか

ブラジルの行事

日本を含め多くの国においては、6月第3週の日曜日が「父の日」に該当します。しかし、ブラジルでは、8月の第2日曜日となっており、日本とは異なる時期に父の日があります。

ブラジルにおいては、バレンタインデーも2月ではなく6月にあるなど、日本で馴染みのあるイベントが別の時期に行われるケースが見られます。

「父の日」の発祥は米国

米国で初めて「父の日」が祝われたのは1910年6月19日、ワシントン州スポケーン市でのことでした。ソノラ・ルイス・ドッドという女性が、父親のウィリアム・ジャクソン・スマートを称えたのが始まりでした。

ウィリアムさんは、南北戦争の生き残りで、妻に先立たれた後は男手一つで子育てをしました。娘のソノラさんは、教会で母の日の説教を聞いている時に、「父の日」もあって良いはず、という考えが浮かびました。

父親への感謝の気持ちを込めて、ソノラさんが父親の誕生日(6月19日)に父親を称えるイベントを実施したところ、スポケーン市の多くの人々の心を動かす催しになったそうです。ソノラさんの善行が、スポケーン市から全米に広がるのに時間はかかりませんでした。

その後も父親に感謝する日は6月19日に行われていましたが、1966年からは日程が6月の第3日曜日になり、72年にニクソン大統領がこの日を正式に「父の日」として定めました。

米国に倣って多くの西洋諸国では6月の第3日曜日に「父の日」が祝福されるようになり、日本もこれに倣いました。

ブラジルにおける「父の日」

ブラジルに「父の日」が入ってきたのは1953年8月16日のことです。TV局のグローボのディレクターだったシルビオ・ベリンギ(Sylvio Bhering)が、広告宣伝の一環として考えたものが基になっています。

ベリンギの当初の考えは、聖母マリアの父親であるサン・ジョアキン(日本語では「聖ヨアキム」)の日(8月16日)に関連させたキャンペーンを打ち出すことでした。54年には、家族で祝いやすくするため、サン・ジョアキンの日ではなく、8月の第2日曜日に変更されました。

国によって異なる「父の日」

ポルトガル、スペイン、イタリア、アンドラ、ボリビア、ホンジュラスでは、3月19日が「父の日」とされています。これも、カトリックの影響でサン・ジョゼ(聖ヨハネ=聖母マリアの夫、イエスの義父)の日を「父の日」と定めているからです。

その他、米国と異なる日が「父の日」になっている国の例は以下の通り。

2月23日 ロシア
3月14日 イラン
5月8日 韓国
6月第1日曜日 リトアニア
6月第2日曜日 オーストリア、エクアドル、ベルギー
6月17日 エルサルバドル、ガテマラ
6月23日 ニカラグア、ポーランド、ウガンダ
7月第2日曜日 ウルグアイ
7月最終日曜日 ドミニカ
8月8日 台湾
8月24日 アルゼンチン
9月第1日曜日 オーストラリア、ニュージーランド
9月の新月 ネパール
10月第1日曜日 ルクセンブルグ
11月第2日曜日 エストニア、フィンランド、ノルウェイ、スウェーデン
12月5日 タイ



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