レシフェの空港から、ポルト・ジ・ガリーニャスに行くのにレンタカーを借りました。ブラジルのレンタカーは日本と若干仕組みが異なる点があるので、今日はブラジルのレンタカーの仕組みをご紹介します。
レンタカーにまつわる苦い思い出
ブラジルには大手のレンタカー会社が複数あります。
ぼくは、レンタカーを予約するときはRENTALCARS.COMというサイトで複数のレンタカー会社を比較しています。このサイトで調べて安いレンタカー会社が見つかったら、その会社のウェブサイトを開いて、そこで予約をしています。
RENTALCARS.COMで予約しないのは、過去に苦い経験があるからです。ブラジルでは車を借りるときに保証のためにクレジット・カードが必要なのですが、初めてRENTALCARS.COMで予約した時にクレジット・カードを持っていなくて、車が借りられなかったのです。
レンタカー会社は「UNIDAS」という会社だったのですが、UNIDASの店員からは、「あなたの予約はRENTALCARS経由だから、キャンセルはうちではできないです。」と言われてしまいました。RENTALCARSに電話したところ、当日キャンセルの場合返金できませんと言われました。つまり、レンタカーには乗れなかった上に、料金はキッチリ取られたのです。
一方で、レンタカー会社のサイトで直接予約すれば、料金は当日支払うことになるので、このようなことが発生しません。今回は、MOVIDASで車を借りたのですが、予約時にクレジットカードの情報が必要ありませんでした。
ブラジルでは仲介会社を経由すると色々とややこしくなる場合が多いです。日本のように親身に対応してくれないので、客としてもしたたかである必要があります。
車を選ぶときの注意点
ブラジルのレンタカーは、「エアコン無し」というのがあります。料金が安いからと言って、無暗に選ぶとエアコンが付いていない車になってしまうことがあるので、注意が必要です。ブラジルでエアコン無しの車は結構ツライです。
また、ブラジルでは走行距離に応じて料金を課金する場合があるので、こちらも注意が必要です。街中を少し走る場合を除いては、走行距離無制限(KM LIVRE)の方が安いです。
カーナビは必要?
今回、カーナビ(ブラジルではGPSと呼ばれています)をオプションで付けました。料金は15レアル(約500円)。出てきたカーナビは、何十年前の代物だというくらい頼りないおもちゃのようなカーナビでした。
最初のうちは、正確にナビしてくれていたのですが、途中から道ではない場所を走り始めました。そして、高速道路に入って直線しかない場所で左に曲がってくださいと意味不明な事を言い出すようになったので、ぼくは静かにカーナビの電源を切りました。カーナビをあてにせずに、事前に地図を調べておいて良かったです。
ポルト・ジ・ガリーニャスは有名な観光地ということもあり、要所要所に道路標識で行き先を示してくれていて助かりました。
料金相場
今回、MOVIDAという会社で車を借りたのですが、エアコン付きの走行距離無制限の車を借りて、24時間保険込みで料金は135レアル(約4,000円)でした。
ガソリンではなく、エタノールを給油
ブラジルの車は、ガソリンだけでなくエタノールを入れても大丈夫ということになっています。エタノールは、ガソリンに比べて走行距離が短いですが、その分単価が安いのです。ブラジル人にレンタカーを借りるという話をしたところ、「返すときにはエタノールを給油して返すと良いよ。」とアドバイスを受けました。
レンタカー会社は、ガソリンだろうが、エタノールだろうがタンクが満タンであれば文句言わないので、エタノールを満タンにした方が得だというのがその理由です。さすが、給油に関してもブラジル人は鷹揚です。
空港で借りても空港から乗るわけではない
レシフェの空港にあるカウンターでレンタカーを借りたのですが、受付の女性には外にあるバンに乗るように指示されました。言われるままにバンに乗ると、バンは10分ほどかけて営業所に連れて行ってくれました。
レシフェ空港の多くのレンタカー会社は、空港に車があるのではなく、空港から少し離れた営業所で車を管理しています。営業所までの送迎はスムーズで、料金は無料ですが、次回からは営業所に直接行こうと思いました。各種の手続きは全て営業所でやってくれるので、既に街中に居るのであればわざわざ空港に行く必要もありません。