アビタスの電子テキストをスクショでPDF化する方法

USCPA

最近、仕事で米国の会計や税務に関わる機会が多くなってきたため、体系的な知識を身に着けるためUSCPAの試験を受けることにしました。2月から勉強を初めて、年内に合格できるよう頑張ります。

試験勉強を進めるにあたっては、最大手のアビタスの講座を受講することにしました。この記事では、iPadとWindows10を利用した「アビタスの電子テキストを使いやすく加工する」というニッチなヒントを紹介します。

アビタスの電子テキストは使いづらい

アビタスは、USCPA講座の受講者向けに電子テキスト(iOSアプリ)を無料で利用できるようにしています。

App Storeのレビューにもありますが、このアプリがとにかく使いづらく、かゆいところに全く手が届かない仕様になっています。主な難点は下記の通り。

  1. 文字がぼやけており、読みにくい。
  2. 動作が遅い。
  3. 書き込み機能が不親切

電子ブックのソースを確認したところ、Wisebook Cloudという「電子カタログ作成ソフト」を利用しており、勉強テキスト用に開発されたものではないというのが使いにくさの要因になっているのではないかと思います。

筆者は以下でご紹介する方法により、この電子テキストを使い勝手よく加工しました。

手順① iPadでスクリーンショットを取る

まず、iPadで電子テキストの全ページのスクリーンショット(スクショ)を取ります。

スクショを効率的にとるため、以下の準備をします。

「設定」>「アクセシビリティ」>「タッチ」>「AssistiveTouch」を「オン」に>「シングルタップ」に「スクリーンショット」を設定する。

この設定により、iPadの画面上に現れる丸いボタンを押すとスクショが取れるようになります。テキストは10冊強×各200~300ページなので、全ページのスクショを取るのは骨が折れます。

筆者は英語のPodcastを聴きながらひたすらスクショを取りまくり、2時間ほどで完了しました。

手順② スクショをパソコンに取り込む

スクショの撮影が完成したら、iPadをパソコンに接続し、「PC」>「デバイスとドライブ」からiPadを選択します。

スクショが保存されているフォルダ「DCIM」をパソコンにコピペします。iPad側の写真は不要なので削除します。

手順③ スクショ画像をフリーソフトで一括編集

さて、スクショはそのままでは文字がぼんやりしているので、画像修正します。筆者は複数の写真の加工を一括でできる「XnConvert」というフリーソフトを使用しました(ダウンロードはこちらから)。

iPadのスクショでは、画面の上部に表示される日付や時刻、バッテリー残量も写ってしまうのですが、このソフトではトリミングもできるので、不要な情報をカットすることができます。

Step.1 画像をソフトウェアに取り込む

画像をドラッグ&ドロップで取り込みます。

Step.2 「動作」タブで編集内容を設定

「動作」タブで「動作を追加」から編集内容を選びます。

ご参考までに、筆者が設定した加工内容は下記の通りです。

Step.3 「出力」タブで「変換」を選択

フォルダ名を「加工後」などに変更すると、画像の保存されているフォルダに新しいフォルダが作成され、加工後の画像が保存されます。

その後、「変換」ボタンを押して編集を開始します。

手順④ 画像ファイルをPDFファイルへ

次に、画像ファイルをPDF化します。

画像を保存したフォルダで「Ctrl+A」で画像をすべて選択します。一番最初のページに来る画像の上でマウスを右クリックし、「印刷」を選択します。

プリンターの一覧から「Microsoft Print to PDF」を選択すると、画像をPDF化することができます。

手順⑤ PDFファイルを右回転、圧縮

前の手順で作成したPDFを開くと、画像が左に90℃傾いている状態になっていると思います。このままでは使いづらいので、画像を右回転する必要があります。また、データ容量を半分くらいに圧縮することができます。ここでもフリーソフトを利用します。

筆者のおすすめは、「smallpdf」というソフトです。

オンラインでもPDFの加工ができるのですが、処理に時間がかかる他、容量の制限があるので、有料会員に登録してデスクトップ版を利用することをお勧めします。

有料会員に登録しても、最初の1週間は無料で、期間内に解約すれば一切料金はかかりません。

ちなみに、このソフトは回転や圧縮の他、PDFの分割、結合も容易にできます。制度改正でテキストの一部に差し替えがあったのですが、筆者はこの機能を利用して改正部分だけPDFのページを差し替えました。

Step 1. PDFを右回転する

作成したPDFをソフトウェアに取り込み、「Delet, Rotate Pages」を選択します。

画面左上の「Select all」をチェックし画像を全選択し、「右回転アイコン」をクリックします。最後に「保存アイコン」をクリックし、作業を完了します。

Step.2 容量を圧縮する

「Compress」ボタンをクリックするとPDFの容量を半分くらいに圧縮できます。

Step.3 PDFをカット、結合

テキストの改定ページなどをPDF内に挿入する為、PDFを「Split」し「Merge」します。

手順⑥ iPadにPDFを取り込み。おすすめアプリは「PDF Pro」

ここまでやれば、お膳立ては完了です。随分と手間がかかりました。

最後にiPadをパソコンに接続して、作成したPDFをiPadに取り込みます。

iOS純正のアプリ「ファイル」を使ってもいいのですが、このアプリではPDFを上から下にスクロールすることになるので、読みにくいです。

筆者のおすすめは、「PDF Pro」というアプリです。

このアプリだと、PDFを電子書籍のように読むことができ、ページ送りもサクサク動きます。

書き込みするには、有料会員(年間980円または月額150円)に登録しなければならないです。筆者は年間会員になりました。

スクショで作成した電子書籍の難点は、文字がOCR処理されていないので、ハイライトが上手くできないという点です。

PDF Proの場合、フリーハンドで引いた線を直線に変換してくれる機能があるので、OCR処理されていないテキストにもハイライトをしやすいです。

また、テキスト入力の機能もあるので、文字をキーボード入力することも可能です。

PDF編集機能

下記は、PDF Proでの書き込みイメージです。

  • テキストをキーボードで入力
  • 直線を引く
  • マニュアルで文字を書き込む

iPadへのPDF取込み方法

iTunesで、iPadを選択し、左側の「ファイル共有」から「PDF Pro」を選択します。

右下の「ファイルを追加」から、作成したPDFを選択し、アプリにファイルをアップロードします。

電子テキストで勉強するなら、iPadとApple Pencilがおすすめ

筆者は5年前に購入したiPad mini 3を使用していたのですが、この機会にApple Pencilに対応したiPadを購入しました。iPadは最近値段が下がっており、最新の第7世代は38,280円で購入が可能です(2020年3月時点)。

また、電子テキストに書き込みをするなら、Apple Pencilは必須です。iPad第7世代にはApple Pencilの第1世代(12,553円)が対応しています。

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また、タブレットスタンドもあると、縦置きで電子テキストを読むときに便利です。100均でも買えます。

著作権

ここまで、アビタスの電子テキストを使いやすく加工する方法を紹介してきましたが、この方法は著作権的に問題ないものと理解しております。

著作権法30条の規定に基づき、家庭内で仕事以外に使用する目的であれば著作者に断りなく著作物を複製することができ、画像を加工することも認められることになっています。

本をスキャンしてデジタル化する行為(いわゆる「自炊」)は、私的利用の範囲であれば適法とされています(自炊の代行業は私的複製と認められず)。

本稿で紹介した方法は、会員が適法にダウンロードした電子テキストを私的利用の範囲で複製する方法なので、違法性はないものと理解しております。



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2 件のコメント

  • 同じようなことをしようとしてこちらのページに辿り着き、参考にさせていただきました。
    ありがとうございました。

    なお、XnConvertですが私が使用した際には初期設定で出力形式がオリジナルの形式になっており、気がつかず変換がうまく行きませんでした。途中で気がついて出力形式を元画像と同じpng にしたところ無事に変換できました。

    • YK様
      少しでもお役に立てたようでうれしいです。GWに電子テキストにアクセスできないという問題もあったようで、PDF化しておいて良かったです。

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