家康にも愛された養命酒の工場にゆく

久しぶりの一時帰国で長野に帰省している時に、母から「養命酒 健康の森」に行くといいよと勧められました。養命酒と言えば赤い箱に入った薬用酒で、信州で生まれたものだとは知っていましたが、調べて見ると面白いことが分かりました。
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養命酒の歴史

信州伊那谷の大草領(現在の長野県上伊那郡中川村大草)に住んでいた塩澤宗閑翁が、雪の中で倒れていた老人を助けたときに、礼として教えてもらった製法が養命酒の起源だったという伝説があります。
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塩澤翁は1602年に初めて養命酒を製造し、江戸幕府ができた1603年には徳川家康に養命酒を献上しています。幕府から「天下御免万病養命酒」と免許され、その象徴として「飛龍」を目印として使用することを許可されたといわれています。それ以来、「飛龍」の印は養命酒の商標として使用されており、日本で最も古い商標のひとつに数えられています。
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家康が献上された養命酒を愛飲したか定かではないですが、家康は相当の健康オタクでしたから、気に入って飲んでいたのかもしれません。家康が大阪夏の陣まで生きのびられたのは、養命酒のおかげかもしれません。

ついでながら、塩澤翁の住んでいたという中川村は、母方の家がある場所で、子供の頃に良く遊びに行っていたので、その歴史を聞いて妙に親近感がわきました。

養命酒は一子相伝

養命酒を創製した塩澤家に残る古文書には、養命酒はできあがるまでに2300日(約6年)も要すること、またその製法は、一子相伝の秘法であったことなども記されています。一子相伝と聞くと、やはり三番目の弟が製法を継承したのではないか、三兄弟が同じ女性を愛したのではないかということがいろいろ気になりますが、それは関係ないかもしれません。

養命酒 駒ケ根工場

前置きが長くなりました。駒ケ根にある養命酒駒ケ根工場の話をします。駒ケ根工場は中央アルプスの麓にあり、見晴らしの良い場所に建てられています。敷地の広さは約36万m2で、いわゆる東京ドーム約8個分に相当する広さです。その内70%は森林が占めています。

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駒ケ根工場では9:30~16:30まで、30分ごとに工場内の見学ツアーが開催されています。個人がツアーに参加するのに予約などは不要で、料金も無料です。

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ツアーではまず10分ほど養命酒の歴史などを開設したビデオを見ます。その後、ガイドの女性に案内されて、ガラス越しに養命酒の充填、箱詰め、異物チェックなどが行われている様子を見ることができます。かなり自動化が進んでいるので、工場内で作業している人は数人しか見かけません。

工場内の見学が終わった後は、「養命酒」や「ハーブの恵み」の試飲をさせてもらえます。ドライバーは試飲ができないので、代わりに生薬の入った栄養ドリンクをもらいました。
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養命酒 健康の森

養命酒駒ケ根工場の周囲は森に囲まれ、敷地内には清らかな小川が流れています。見学者はこの森の中を自由に散策することができるようになっており、途中、縄文式住居、弥生式住居、平安初期住居を復元したものが見られます。
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カフェとショップ

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敷地内にはオープンテラス式の洒落たカフェがあり、信州の特産品を使用したランチやスイーツなどが楽しめます。カフェの隣にはショップが併設されており、養命酒の試飲・購入ができるほか、信州のお土産物が販売されています。

ショップ内に陳列される生薬
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タツノオトシゴ
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養命酒以外にもいろいろ作っていました
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養命酒はなぜ無料で工場見学を受け付けているのか

養命酒は、工場見学のために映像ルーム、見学者専用のルートを作り、さらには30分ごとにガイド付きの無料ツアーを開催しています。その維持にはかなりコストがかかっているのではないかと思いますが、なぜそんな面倒なことをするのか、実際にツアーに参加してみて分かりました。

工場見学をする前は、「養命酒はお年寄りが飲むもの」というイメージくらいしか無かったのですが、ツアー参加後は、養命酒に対する理解が進み、なんだか養命酒を応援したい気持ちになってしまいました。ブラジルまで大きな瓶を持っていくのはツライので、養命酒は買いませんでしたが、日本に住んでいたらツアーに参加した勢いで1本くらい買っていたのは間違いありません。

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南信に来る機会があれば、一度、養命酒駒ケ根工場に立ち寄ってみてください。
http://tabatashingo.com/top/komagane/