以前、日系ブラジル人の集まりに顔を出した時に、
「シカ」
「シカジーニョ」
「シカラォン」
という名前の日系ブラジル人トリオに出会いました。
変な名前だなあと思っていると、隣にいたブラジル人が解説してくれました。
「あれは、彼らのニックネームさ。シカというのは、日本語の鹿からとっているんだよ。ほら、ポルトガル語で『Veado(ビアード)』のこと鹿っていうだろ。」
そこまで教えてもらって漸く意味が分かりました。
ビアードというのは、ブラジルでは「鹿」というよりも「おかま」という意味で使われることの方が多いのです。
つまり、彼らは単に「オカマ野郎」と呼び合っていただけなのです。
「シカ」=「Veado(鹿)」
「シカジーニョ」=「Veadinho(小鹿)」
「シカラォン」=「Veadao(大鹿)」
小鹿とか大鹿というのは、それぞれの背丈で呼び分けているそうです。ちなみに、この鹿トリオは、仲が悪いわけではなくて、むしろ愛情をこめて「オカマ野郎」と呼び合っているみたいです・・・。