ベレンの「エスタサン・ダス・ドッカス」という施設から
グアジャラ湾のクルージングツアーが出ています。
Valeverde(ヴァーリ・ヴェルジ)という旅行会社が主催する
このツアーは、予約不要でツアー開始前にエスタサン・ダス・ドッカス
へ行って、チケット売り場でツアー料金を払えば参加できる
気軽なクルージングツアーです。
初めてベレンに行った時は、10:30に出発する6時間ツアーに参加し、
二度目にベレンに行った時は、17:30に出発する1時間半のツアーに参加しました。
10:30に出発する半日ツアー
10:30に出発するツアーは、ベレンから小型客船に乗って
グアジャラ湾をクルーズし、近くの島でランチをして戻ってくるという6時間のツアーです。
料金は、100レアル(約4000円)
船内ではギターとドラムによる地元パラー州の音楽が奏でられ、
音楽の合間はナレーターがジョークを交えながら観光案内をしてくれます。
音楽に合わせてアマゾンの民族衣装を着た若い男女の踊り子が音楽に合わせて激しく踊ります。
中にはアマゾンの求愛ダンスなるものもあり、ちょっと子供には見せられない過激さでしたが
一番前の席で10歳位の子供が食い入るようにそのダンスを鑑賞していました。
ああ、このようにしてブラジルの男の子は大きくなっていくんだな…。
出港して1時間もしないうちに、アサイーの木々の中にいかにもアマゾンらしい
質素な小屋が見えてきました。
そこへ、小さな子供たちがカヌーを漕いできて、満面の笑顔で手を振ります。
のどかな雰囲気で良い気持ちになっていたところ、
隣にいたブラジル人がスーパーの袋を川の中に投げ捨てました。
「うぬっ。この人非人めっ!この素晴らしい自然をあえて汚すかっ!不届者めっ」
と眉をひそめていると、先ほどのカヌーの子供たちがそのゴミの方へ急いで漕いで行って、
その袋を拾い上げていました。
どうやら袋の中にはゴミではなく、お菓子が入っていたようです。
出港から1時間強で目的地の島に到着しました。
歩くと「キュッキュッ」と鳴く砂浜のある素敵な島です。
波があるので、見た目は海のビーチのようですが、なめたら淡水でした。
海には生えないような草木が植生しているところが面白いです。
ツアー客はここでランチを食べ、海水浴ならぬ淡水浴を楽しみます。
面白いのが、河だけどちゃんと潮の満ち引きがあるという点。
到着したときには水がなかったところが帰るときには川になっていました。
島のレストランで3時間ほどゆっくりしてから、船で来た道を戻ります。
ブラジル人は、ビールを飲んでおしゃべりしたり、河に入って時間を過ごします。
水着も、本も持ってこなかったぼくは、ただただビールを飲んでぼーっとしていました。
戻りの船は行きと同様、音楽とダンスがあります。
たいていの人が島でビールをひっかけているので、行きよりも乗客のノリが良くなっています。
船内で即席のダンスパーティーが始まり、自分も日本代表選手として踊らされる羽目になりました。
私の下手くそな踊りもジャポネスであるというだけで大目に見てもらえ、拍手喝采を浴びました。
ダンスパーティーは港に着くまで続き、乗客は汗をかきかき踊り狂います。
最後は周りのブラジル人に握手を求められ、妙な達成感とともにツアー終了です。
夕日を見るツアー
17:30に出発するツアーは、ベレンから小型客船に乗って
ベレンの南側を回る1時間半のツアーです。
料金は、50レアル(約2000円)
時間がない人には、こちらのツアーもおすすめです。
ツアーの特徴としては、、、
・夕方なので涼しい
・晴れていれば夕日が見られる
・ベロ・ペーゾ市場、マンガル・ダス・ガルサス公園などを外から眺めることができる。
