TransferWiseでレアルを日本に送金してみた感想

将来的に日本に帰国する時に、ブラジルで貯めたレアル預金はブラジル銀行から日本のブラジル銀行(五反田支店)に送金することを想定していました。先日、日経新聞の記事で手数料が安いと評判の海外送金のサービス「トランスファーワイズ」を紹介していたので、これを利用してみました。ブラジル銀行を利用して送金するよりも手数料が低い場合には、こちらをメインに使おうかと思います。

一般的な外貨両替の仕組み

新聞やテレビで報道される為替レートは、TTM(仲値)と呼ばれます。銀行や空港で外貨両替をする際には、このTTMに為替手数料が含まれたレートが適用されます。この時、外貨を買う時のレートはTTS、外貨を売るときのレートはTTBと呼ばれます。

例えば、新聞やテレビで報道されるTTMが1ドル=100円、TTSが101円、TTBが99円だとします。この場合、1ドル買う場合には101円を払うことになり、1ドルを売って円にする場合には99円受け取ることになります。100円との差は銀行の手数料です。

銀行で「送金・両替手数料無料!」と宣伝していた場合でも、実は為替レートが不利になっている可能性があります。
トランスファーワイズのサービスは、海外送金の際に、送金額の計算に利用する為替レートに手数料を反映させず、両替はTTM(仲値)で計算し、手数料は独立して課金する送金サービスです。詳しくは、公式サイトをご覧ください。

実際にレアルを日本に送金してみました


百聞は一見にしかず、ということで、実験的に1,000レアルを送金してみました。

送金額を入力すると、日本円でいくらになるか、概算額が計算されます。

1,000レアル(約35,000円)を送金するのに、手数料は24.39レアル(約853円)発生します。送金されるのは、1,000レアル-24.39レアル=975.61レアルです。これに、実勢レート1レアル=34.83336を乗じた33,984円が入金見込額です。ちなみに、同じタイミングで、Googleで調べたレートは1レアル=35.11203円でした。

つぎに生年月日、電話番号、納税者番号(CPF)、住所を入力します。


次に、送金相手を選びます。今回は、自分の日本の口座に送金しますので、「自分自身」を選びました。

日本の銀行口座の情報を入力します。

次に、送金内容の確認をします。

次に、Boleto(振込依頼書)を発行します。ブラジルに銀行口座をお持ちの方なら、Boletoは毎月の電気代、水道代などの支払に利用なさっているかと思います。

「Boletoインボイスを請求する」ボタンをクリックすると、見慣れたBoletoのPDFが表示されます。

ブラジルのインターネットバンクにログインして、スマホでBoletoのバーコードを読み取って、支払い手続きをすれば、海外送金は完了です。超カンタンですね。

送金手続きをしてから4営業日ほどで、日本の口座に入金されました。手続き時に計算した日本円の金額は概算値でしたが、実際には為替レートが多少変動し、34,323円振り込まれました。1レアル=34.323円で日本の口座に移動できた計算です。

トランスファーワイズは利用価値あるか?

1,000レアルの送金では、24.39レアル(約853円)の送金手数料が発生しました。この手数料は金額に比例して増えるので、100倍の100,000レアル(約3.51,000,000円)を送金した場合には、手数料は2,439レアル(約8.5万円)発生する計算です。ただし、後で気が付いたのですが、レアルの場合、送金可能額は9,000レアル(約31.5万円)まででした。多額のレアルを送金したい場合には、何度も手続きしなければならないという煩わしさがあります。

果たしてこの24.39レアルの手数料が高いのか、安いのか考えてみました。価値的には、3万5千円を送金するのに、昼飯一回分程度の手数料を払うイメージで、なんか高そうです。

例えば、100,000レアル(3.5百万円)送金する場合には、手数料は2,439レアル(8.5万円)に膨れ上がり、結構な額になります。そこで、ブラジルの銀行で伝統的な方法で送金した場合を考えてみます。実勢レートが、1レアル=35円だった場合、送金時のレートは、1レアル=34円くらいになりそうです。たかが1円の違いですが、この条件で100,000レアルを送金した場合には、銀行に支払う手数料は100,000円にもなります(=(35-34)×100,000レアル)。

レアルの場合、ドルやユーロよりも手数料率が高いことが多いので、最悪、1レアル=33円で計算されてしまうかもしれません。その場合には、手数料は200,000円にもなってしまいます。銀行では「送金手数料は無料ですよ」と言うので、それに騙されてしまいそうになりますが、実際には上記の通り為替レートに差をつけることで利用者が気が付かないうちに(?)高い手数料を支払っていることがあります。

ちなみに、ブラジル銀行五反田支店でブラジルから日本への送金手配をした場合、日本円で受け取ることはできず、レアルがドルに両替されて、ドル預金口座に入金されます。再びドルから円に両替する時に手数料が発生することを考えると、トランスファーワイズで送金するのも一つの手かと思いました。

ところで、100,000レアル(3.5百万円)を送金するのに、手数料を2,439レアル(8.5万円)も支払わなければならないのは、ちょっと心理的な負担があります。そこで、この心理的な負担を和らげるための、ちょっと客観的に見つめなおしてみました。

ブラジルは高金利の国です。2017年8月時点で、銀行口座にお金を寝かしておくと、7%ほどの金利が付きます。電卓で計算してみると分かりますが、100,000レアルを銀行に預けておくと、わずか4ヵ月でトランスファーワイズの送金手数料分2,439レアル(8.5万円)と同じ程度の金利が付くことが分かります。実際には、4ヵ月以上預けている人がほとんどでしょう。

送金手数料は安くはないですが、4ヵ月の金利で、しかもたった4営業日で日本の銀行口座に日本円で振り込まれると考えれば、利用価値はあるかな、と思います。送金限度額が、もう1ケタ大きければ最高だったんですが…。

ブラジルから日本にレアルを海外送金する方法
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