チャオの由来は「私はあなたの奴隷」

ブラジルで「チャオ(Tchau)」は人と別れる時に良く言うフレーズです。「バイバイ」と同様に単語を重ねて「チャオチャオ」と言うこともあります。

この表現はイタリア語のチャオ(Ciao)に由来しており、20世紀の初めにイタリア人移民が使い始めたことがきっかけでブラジルでも広く使われる表現になりました。イタリアでは「こんにちは」という意味でも使われますが、ブラジルでは専ら別れの時の表現としてのみ定着しました。

このチャオ(Ciao)は、イタリア語で「奴隷」を意味するスキアーヴォ(schiavo)に語源を有すると言われています。ヴェネチア地方の方言では、スキアーヴォのことをチャーヴォ(chavo)と言っていました。それが、いつしかチャオ(Ciao)になったんですね。

なぜ、奴隷という単語が、イタリア人のカジュアルな挨拶表現となったのでしょうか。それは、奴隷が主人に対して言う紳士的な挨拶「Io sono suo schiavo(直訳:わたしはあなたの奴隷です)」が省略されて、現在の形になったのです。意訳すると、「ご主人様、いつでもご命令ください」くらいの意味で使われていたようです。それが、イタリア全体に広がり、現在ではブラジル全土でも使われるようになったのです。面白いですね。

アディオスは臨終の言葉だった?
アディオス(Adiós)は、スペイン語で別れの挨拶です。有名な単語なので、スペイン語を習ったことが無くても知っている人は多いと思います。ポルトガル語では、アデウス(Adeus)と言います。発音が似ているので覚えやすいですね。 ブラジル人の知り合...