設置料が本体よりも高い!ブラジルのエアコン事情

http://tabatashingo.com/top/visita-apartamento/
昨日の記事で金髪美女にアパートを乗っ取られた話を紹介しましたが、その後、引っ越して別のアパートに3年ほど住んでいました。最近、そのアパートのエレベーターが頻繁に揺れるようになりました。ニュースで、ブラジルのサッカーチーム(シャペコエンセ)を乗せた飛行機がコロンビアで墜落した事故を連日報道していたこともあり、エレベーターが落ちて死なないか、非常に不安になってきました。

ブラジルのエレベーターは良く落ちる?

気になって、アパートの管理人に電話したところ、「毎月1,500レアル(約5万円)の修繕費を掛けてメンテナンスしていますよ」という回答でした。しかし、メンテナンスしている姿を3年住んでいる間に見かけたことが一度もないので、話をそのまま信じることはできませんでした。会社の同僚に聞いたところ、ぼくの住んでいるアパートはこの地区で最も古いアパートの一つであり、異口同音に「引っ越したほうが良い」と言われました。

よせば良いのに、「Elevador Cair (エレベーター 落ちる)」という検索ワードを調べて見ると、ブラジルでは結構エレベーターの落下事故があるようで、余計に心配になってきました。

エアコン設置問題

早速不動産屋に行って、最近できたばかりの物件を紹介してもらいました。新居に決めた物件は、まだ誰も住んだことが無く、窓もちゃんと閉まるし、床に謎のシミもないピカピカのアパートでした。もちろん、エレベーターも新しくて全く揺れません。

引越しに際しては、エアコンの設置、インターネット、NHKの開設など事前に準備しなければならないことがいくつかあります。中でも重要なのが、エアコンの設置です。

そのアパートでは指定されたエアコン設置業者が居るということなので、その業者に電話してみると、次のように言われました。「その部屋は、今まで誰も住んだことが無いのであれば、排水工事をしなければなりません。費用は、エアコン1台につき、800レアル(約28,000円)です。その他に、ペンキ塗りが250レアル(約9,000円)です。エアコンを設置するには、1台につき600レアル(約21,000円)かかります。あなたの場合、エアコン2台なので、最低3,000レアル(約107,000円)はかかります

現在住んでいるアパートでは、エアコン設置は250レアル(約9,000円)で済んだので、それと比べると、えらく高いです。しかも、エアコン業者を指定しているので、他の安い業者に依頼することもできません。

納得のお値段

なぜ、エアコンの設置に10万円強もかかるのか、実際にアパートに見に行きました。エアコン業者の説明によると、そのアパートはエアコンを設置することを想定しておらず、エアコンを設置するためには、壁をぶっ壊して、中に排水パイプを通さなければならないとのことでした。

居間の写真

廊下も蛇が通ったみたいに壁を壊します

寝室まで壁を壊していました。せっかくの新築が台無しです。

壁を壊すこと自体は安いのですが、エアコンの室外機と室内機を結合するパイプが相当高いそうなのです。また、エアコンの室外機を設置する場所がないので、外壁に穴を開けて、そこに設置しなければなりません。その際に、建設業者の使う空中ブランコの様なものに乗って、高い場所まで登って設置するという危険な作業も含みます。

実際に工事中の部屋を見せてもらったのですが、確かにこれは3,000レアル程度の手間暇がかかりそうだと思いました。最終的な見積もりは、4,000レアル(約14万円)となり、大家さんと折半して負担することになりました。

我が家の富士通の18,000BTUのエアコンが2,600レアル、LGの9,000BTUのエアコンは1,000レアルで購入したものなので、エアコンの設置料(4,000レアル)の方が、エアコン本体(3,600レアル)よりも高い計算になります。

一緒に居たブラジル人は、「これは、建設業者の設計ミスである」と言っていましたし、エアコン業者は「こんなに手間暇のかかるエアコン設置作業は、他の業者はやりたがらない。他の業者はお手上げなので、うちだけが残ったのさ」と言っていました。

ブラジルのエアコン事情

ブラジルで「エアコン」というと大きく分けて2種類のものが有ります。日本の一般家庭で見られる「エアコン」はブラジルではスプリッチ(Split)と呼ばれています。一方で、ブラジルには、壁に埋め込んで使うタイプのエアコンも普及しています。このタイプは、窓のエアコン(ar condicionado de janela)と呼ばれています。これは、室外機と室内機がセットになったエアコンで、ホテルのミニバー(冷蔵庫)くらいの大きさが有ります。ブラジルでは、壁の一部にカッターなどで簡単に切り取れる部分があり、そこにこのエアコンをはめて使用します。音がうるさい割にあまり冷えないので、最近では姿を消しつつあります。

ぼくが入居する予定のアパートでも、この壁に埋めるタイプのエアコン用の枠があるのですが、多くの人がスプリッチ(Split)を利用していました。住人がスプリッチを使用しているか否かは、外から見ると一目瞭然です。

この人は、窓のエアコンではなく、スプリッチを利用しています。

外から見た様子