ブラジルでは、ゴミは捨てるものではなく「人にあげるモノ」?

東京で粗大ごみを捨てる場合には、事前にインターネット等で引き取りの依頼をして料金を払ったうえで、予定の日に粗大ごみシールを貼って捨てていました。日本では、基本的にはごみを廃棄するのにお金がかかるし、廃棄するために何かしら手続きがあります。

ブラジルで粗大ごみを捨てるには?

ブラジルに来た時に、前任者から年季の入った家具・電化製品を引き継ぎました。テレビは、ブラウン管で画面も小さいものだったので、薄型テレビをこちらで購入しました。また、ガスコンロも相当古くなっていたので1年くらい使った後に新しいものに買い替えました。
使わなくなったテレビやガスコンロを処分したいと思い、粗大ごみの処理方法を会社の同僚に確認しました。すると、ブラジル人の同僚からは、「そんなもの、家の玄関前に置いておくか、会社(工場)に持って来れば誰かしら持ってくよ。」との答えが返ってきました。「いや、でも相当古いし、壊れている所もあるよ。」と言ったのですが、「彼ら(povo)は、自分で直して何とか使えるようにするから、必ず引き取り手はいるよ。」と自信のあるコメントを頂きました。

別の同僚に確認しても同じ回答だったので、結局ブラジルに粗大ごみを捨てる制度があるのかどうかは、分からずじまいでした。住んでいるアパートには、必要以上に沢山部屋があるので、現在の所、粗大ごみは空き部屋にぶち込んでありますが、そろそろ溜まってきたので、まとめて会社に持ってきて蚤の市でも開こうかと思います。

古着も捨てずに人にあげる

我が家には何故か前任者が置いて行った大量の古着が段ボール箱に入って放置されていました。前任者に確認したところ、もう着ないので廃棄してくれとのことだったので、これまた廃棄の方法をブラジル人の同僚に相談しました。すると、家電製品の時と同じ回答が返ってきました。
早速、古着を会社に持ってきて、「ご自由にお持ちください」と従業員に声をかけておいたところ、その日の夕方には全て無くなっていました。古着の中には、使い古したトランクスやくつ下も入っていたのですが、それすらも無くなっていました。そんなもの、日本だったら誰も欲しがらなさそうです。

古いものでも引き取ってもらえるのは所得格差があるから

所得格差の小さい日本だったら、使い古して壊れかけの家電や古着は無料でも引き取り手が見つからないと思います。ブラジルで、古いものが循環していくのは、ブラジルの所得格差が背景にあるようです。

ブラジルの給与水準と物価から見る生活水準
ブラジル人の給与水準とインフレの関係 ブラジルには最低賃金というのがあって、2016年は880レアル(約26,000円)とされています。ブラジルの田舎の工場の工員さんなどは、入社時にこの最低賃金くらいの月給をもらいます。大卒だともう少し良くて、1,...
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日本人の関根さん宅でも長いこと使っていないブラウン管のテレビが眠っていたのですが、お手伝いに来ていた「鳥のおばちゃん」が前から目を付けていたらしく、この間、嬉しそうにもらって帰ったそうです。
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