世界遺産シントラのおすすめ観光コース

リスボン郊外(北西約20キロの場所)にある世界遺産シントラは、リスボンから日帰りで行くことができる人気の高い観光地です。シントラには、かつて王族が住んだ「ぺーナ宮殿」、8世紀に北アフリカからイベリア半島にやってきたイスラム勢力によって築かれた「ムーアの城跡」、歴代ポルトガル王の居城となった「シントラ王宮」など、見どころが多くあります。

実際に旅をした経験から、おすすめの観光コースを考えてみました。

服装について

シントラは小高い丘の上に王宮や別荘が建てられたもので、最も高い場所だと標高約530メートルあります。リスボンの標高はほぼゼロなので、リスボンとは気温差があります。特に朝晩は冷え込みますので、リスボンよりも少し暖かい服装を準備していくことをお勧めします。

シントラへの行き方


シントラで最も人気のあるペーナ宮殿に朝一番で到着するためには、8時11分ロシオ駅発8時51分シントラ駅着の電車に乗るのがおススメです。時刻表は変わるかもしれないので、念のためロシオ駅でご確認ください。

シントラ駅の改札を出て、右手にUターンして100メートルほど歩くと、ペーナ宮殿行のバス乗り場があります。434番のバスが来るまで、しばしバス乗り場で待ちます。

バスが来たときに、係員から一日乗り放題チケット(Bilhete Turístico Diário)を12ユーロで購入しました。このチケットは、ペーナ宮殿、ムーアの城跡、シントラ王宮、ロカ岬などへ行くのに使えます。ペーナ宮殿、ムーアの城跡、シントラ王宮だけしか行かない人は、ペーナ周遊チケット(Circuito da Pena)が5.5ユーロとお買い得です。筆者の場合、レガレイラ宮殿は徒歩で行きましたし、ロカ岬にはいかなかったので、こちらで十分でした。

シントラ駅から、ペーナ宮殿、ムーアの城跡、シントラ王宮を回るバスの時刻表
8時51分に電車でシントラ液に着いた場合、9時15分のバスにのることになります。

ペーナ宮殿への行き方


時刻表どおり9時15分に出発したバスは、細い山道を登って9時32分に「ムーアの城跡」に到着し、その3分後、9時35分に「ペーナ宮殿」に到着しました。

筆者は「ペーナ宮殿」→「ムーアの城跡」という順番で見学したのですが、ムーアの城跡を見学した後に「ペーナ宮殿」前を通り過ぎたとき、朝よりも相当に混雑していました。一番人気のあるペーナ宮殿に朝一番で行って良かったです。

バスがペーナ宮殿の停留所につくと、すぐそばにチケット売り場があります。

ここで、「ペーナ宮殿(Palácio Nacional de Pena)」「ムーアの城跡(Castelo de Mouros)」「シントラ王宮(Palácio Nacional de Sintra)」のチケットを購入できます。また、チケット売り場から宮殿までは500メートルほどの上り坂があるのですが、王宮までのバスチケットもここで購入できます。レガレイラ宮殿のチケットはここでは購入できません。あらかじめ、観光したい場所の名前を書いた紙を準備しておけば、チケット売り場の人にスムーズに意思を伝えられます。

料金は以下の通りでした。
ペーナ宮殿  11.84ユーロ
ムーアの城跡  6.39ユーロ
シントラ王宮  8.46ユーロ
バス      3.00ユーロ
合計     29.69ユーロ
※リスボアカード提示で10%オフ+まとめ買い割引きで6%オフになっています。

門をくぐって左手にはトイレがあります。シントラ駅にはトイレがなかったので、助かりました。その日は、沢山歩く予定だったので、筆者は王宮までバスで行くことにしました。しかし、バスがなかなか来ないので、歩いて行ったほうが良かったかな、と後で思いました。

ペーナ宮殿には9時35分に到着し、11時頃まで観光しました。

世界遺産シントラとペーナ宮殿の歴史
リスボンの北西約20キロの場所にかつての王室の避暑地として複数の宮殿が建造されたシントラの町があります。 イスラム教徒が「太陽」と名付けた町 シントラがリスボンに次ぐ都市として発展したのは、イスラム教徒がイベリア半島を支配した頃のことでした。シン...

ムーアの城跡への行き方


ムーアの城跡の入り口は、来るときに434番のバスで通過しました。ペーナ宮殿からは歩いて5分くらいで行けます。入り口から、山の斜面にできた道をしばらく歩くと、チケット確認ポイントがあるので、ペーナ宮殿でまとめて購入したチケットを見せます。

チケットの確認が終わると、コーヒーとサンドイッチなどの軽食を売る売店があったので、そこで軽い昼食を済ませました。トイレもあります。

ムーアの城跡ではドラクエのお城にいるような感覚を覚えます。上り下りが激しいので、動きやすい服装と靴の着用をお勧めします。城跡の上は、眺めも良くて風も気持ちよいです。

ただし、後の工程のことを考えると、ここであまり体力を使わない方が得策です。

ムーアの城跡には11時過ぎに到着し、13時頃まで滞在しました。(途中昼食休憩)

シントラに残るイスラム支配の名残、ムーア人の城跡
イスラム教徒によって拓かれたシントラには、今でもイスラム教徒の名残があります。シントラの3大人気スポットの一つである「ムーア人の城跡(Castelo dos Mouros)」は、シントラ山の森の中に立つ、イスラム教徒の城跡です。 北アフ...

シントラ宮殿への行き方


シントラ宮殿には、来た時と同じ434番のバスで行くことができます。ムーアの城跡前の停留所からバスに乗り、2つ目の停留所でおります。
ムーアの城跡→ペーナ宮殿→旧市街(Centro Histórico Turísmo)

旧市街(Centro Histórico Turísmo)にはレストランやカフェ、みやげ屋も多いです。

シントラ宮殿はペーナ宮殿と比べると、ほとんど混雑がなく、ゆっくりと中を見ることができます。あまり混雑していないので、一時間ほどで見学を完了しました。

大航海時代を切り拓いたジョアン1世の離宮、シントラ宮殿
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ケイジャーダとトラヴェッセイロ

旧市街のカフェでは、シントラ名物のお菓子、ケイジャーダ(Queijada)トラヴェッセイロ(Travesseiro)を味わうことができます。ケイジャーダは、チーズを使った甘いお菓子。トラヴェッセイラは、「枕」という意味のポルトガル語で、その名の通り枕の形をしたお菓子です。

ケイジャーダ(Queijada)

トラヴェッセイロ(Travesseiro)

レガレイラ宮殿への行き方

レガレイラ宮殿は、「ペーナ宮殿」「シントラ宮殿」と合わせて世界遺産に登録されています。筆者は「シントラ宮殿」を訪れた後に、このレガレイラ宮殿まで足を延ばしてみました。

旧市街から435番のバスがあるのですが、25分に一本しかないので、トゥクトゥク・タクシーで行こうとしました。しかし、運転手から「歩いて10分で行ける」と言われたので、仕方がなく歩いて行ったのですが、10分どころか20分かかりました。しかも、細くて交通量の多い坂道を歩かなければならないので、あまり徒歩で行くのはお勧めしません。トゥクトゥクだと5ユーロで連れて行ってくれるそうです。

レガレイラ宮殿に到着して、まず敷地面積の広大さに驚きました。3つの観光地を見学し、レガレイラ宮殿の入り口に来るまでに20分歩いて、すでにヘトヘトだったので、正直、好奇心よりも疲労のほうが勝っていました。有名なイニシエーションの井戸だけ見られればいいや、ということでかなりショートカットしました。

カリオカが生んだ不思議な庭園、レガレイラ庭園
シントラの見どころについて何回かに分けて紹介してきましたが、今回でラストです。今回紹介するのは、シントラ宮殿やペーナ宮殿とともに世界遺産に登録されているレガレイラ宮殿です。 日本語ではなぜか「レガレイラ宮殿」という名称で紹介されることが...

レガレイラ宮殿からは435番のバスに乗ると、シントラ駅まで行くことができます。筆者はバスを待ちましたが、バスが来るまでに20~30分くらいかかりました。宮殿の出口に、トゥクトゥクドライバーが客待ちしているので、バスではなくトゥクトゥクで行ったほうが効率的だと思います。

なお、この後ロカ岬に行く場合にも、一度シントラ駅まで戻る必要があります。

ロカ岬への行き方

シントラとロカ岬はセットで観光するのが定番のようです。シントラ駅から403番のバスに乗って40分程度で行けます。筆者はレガレイラ宮殿で体力を使い果たしていたため、ロカ岬は泣く泣くあきらめました。頭の中では悟空のセリフが何度も浮かびました、

「こ…これでオラにはハナクソをほじる力も残っちゃねえや…ス…スキにしろ…」

体力の問題

シントラでは普段の何倍も歩くことになりますが、筆者はリスボンのベレン地区、シントラと二日間で足を酷使した結果、三日目になっても疲労が回復せず、三日目は相当気持ち悪かったです。それでも、リスボンにまた来るチャンスが無いかもしれない、と思って無理して観光しました。リスボン観光の前には体力をつけておくこと、そして、乗り物に乗れる時には、できるだけ乗ることをお勧めします。

また、ムーアの城跡ではしゃいで、結構体力を使ったのですが、次の予定も考えてもう少し体力を温存しておけばよかったと思いました。

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