ブラジルサッカー選手の82%が月給3万円以下という事実

ブラジルサッカー連盟(CBF)は自身の公明正大さを示すため、2月23日に興味深い情報を公表しています。

ブラジル人サッカー選手の大半は月給3万円以下

ブラジルサッカー連盟の情報によると、ブラジルのチームに在籍するサッカー選手28,203名のうち、82.4%の選手の月給が1,000レアル(約3万円)以下であるということが分かりました。月給5,000レアル(約14万円)以下の選手も含めると、その割合は96.08%です。中には月給500,000レアル(約1.4千万円)超を得ている猛者も1名だけいるようです(名前は公表されていません)。

サッカー選手の月給(ブラジルサッカー連盟サイトより)
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上位3%に入れなければサラリーマンの方が良い?

月給10,000レアル(約28万円)超の選手となると、全体の2.57%しかいません。ブラジルのサッカー選手は、予想以上に薄給なんですね。月給10,000レアルであれば、サンパウロ辺りですと、一般企業のマネージャークラスの給与と同水準と言ったところでしょうか。マネージャーになるのと、サッカー選手の上位2.57%に入るのとどちらが大変かと言うことを考えると、ブラジルサッカー界が如何に厳しい世界か伺い知ることができます。ちなみに、ネイマールくらい突き抜けると、年棒は132百万レアル(約37億円)となるそうです。
ネイマール: 父の教え、僕の生きかた (一般書)

ブラジルサッカーには全く詳しくないぼくが素人考えで思うことですが、9割以上の選手の給料が5,000レアル(約14万円)以下という事実は、「夢が無い」と感じてしまいます。サッカー選手は報酬のためだけにプレーしているわけではない、とは言ってもねえ…。

為末大の『諦める力』

本題とは関係ないですが、ブラジルサッカー連盟の情報を見て、為末大の『諦める力』という本の内容を思い出さずにはいられませんでした。自分の強みを考える上で、非常に参考になる話が多い名著です。いくつか、心に残った箇所をご紹介します。

「やめなかったからこそできた」  こう主張する少数派の言葉に嘘はないが、現実の社会においては、はるかに敗者のほうが多いという事実はわかっておくべきだ

成功する確率の低い若者に「きみは、この先に進んでも成功するのは無理だよ」と言ってあげる大人が必要なのではないだろうか。

世間の人がそれを聞いたとき、つらい時期を耐え抜いたら成功できると一般化してしまう怖さがある。ほとんどの人にとっては、つらい時期を耐え抜いても成功しないことが多いのだ。現実には一〇人のうち九人が成功せず、たった一人だけうまくいった人が、自分のロジックで語っているにすぎない。

諦めなかった人のうち金メダルを取った人はいるけれども、諦めなくて金メダルを取れなかった人は その数千倍いるという数字を冷静に見なければならない。その事実を納得したうえで「自分はどのく らいの確率で勝てる勝負をしているのか」ということを冷静に見なければならない。

「測る」とは、勝利条件の設定にほかならない。どうすれば勝ちなのかが決まって初めて戦略が生まれる。社会や人生における勝利条件として万人に共通なものはない。だから自分や組織で決めるしかない。

勉強でもスポーツでも趣味でも何でもかまわないから、没頭し、必死に努力するという体験をしたほうがいい。そうすれば「がんばってもうまくいかない」「あまりがんばらなくてもけっこういける」という 感覚が得られるはずである。これが大事なのだ。長期的には「あまりがんばらなくてもなんとなくで きてしまう」ことのほうに努力を振り向けたほうが成長できる。

積み重ねるほうにだけ必死になっていて、選ぶ努力を怠った結果、空回りしている人も多い。結局、「選ぶ」ことを人まかせにしてしまうと、自分にツケが回ってくる。

スポーツの世界では、とりわけ「中途半端なところで諦めるべきではない」という価値観が強い。途中で諦めたら、どの世界に行っても同じことが続くぞ、とお決まりのように言われる。そう言う人には聞いてみたらいい。 「では、あなたは僕がやめずに続けたとして、どのくらいまでいくと思いますか。」