今、リオのファベーラ・ツアーが静かなブーム!

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先日、リオデジャネイロに観光で行った際に、サンタ・テレーザ地区にあるこぢんまりとした民宿のようなお宿に泊まりました。ぼくが宿泊した時は、ニュージーランド人とスコットランド人の夫婦が泊まっていたのですが、どちらの夫婦からも「リオのファベーラ・ツアーには行ったの?」と聞かれました。リオデジャネイロの観光地と言えば、キリスト像、ポン・ジ・アスーカル、コパカバーナ海岸と相場が決まっていますが、今、欧米人の間では俄かに「ファベーラ・ツアー」なるものが定番に組み込まれつつあるのを感じました。

ブラジルに住んでいる身からすると、ファベーラ(スラム街、貧民街)はどこにでもあるし、知り合いでファベーラに住んでいる人が居るので、実際に行ったこともあります。何が楽しくて、リオまで来てファベーラに行かなくてはならないのか、と思ったのですが、せっかくなので、静かなブームとなっている「ファベーラ・ツアー」がどんなものなのか、調べて見ました。

ケーブルカーに乗って、ファベーラの全体像を見渡す

ファベーラ・ツアーで最も気軽に行けるものとしては、コンプレクソ・ド・アレマン(Complexo do Alemão)のツアーがあります。

ベルリン国際映画祭で賞を受賞したブラジル映画『セントラル・ステーション』で有名な「セントラル・ステーション」から電車に乗るか、又はタクシーに乗って、「ボンスセッソ駅(estação de Bonsucesso)」に向かいます。ファベーラ・ツアーはこの駅から始まるのですが、駅自体は清潔でモダンな造りとなっています。ここで、8人乗りケーブルカーに乗ります。ケーブルカーはガラス張りとなっていて、ファベーラの全景を見渡す素晴らしい景色が楽しめます。

観光客は、個人でツアーを楽しむこともできますし、ボンスセッソ駅のカウンターでガイドを雇うこともできます。ガイド付きのツアーでは、かつて住民と警察との間で激しい衝突があった階段や、テレビドラマ「サウヴィ・ジョルジ(Salve Jorge)」の撮影が行われた場所を案内してくれます。

ボンスセッソ駅とパルメイラス駅の間には全8つの駅があり、最後の駅で必ず降りなければなりません。ケーブルカーの旅はおよそ15分です。終着駅では、ファベーラの住人が作った食事や民芸品が売られています。また、コミュニティ全体を見渡せる展望台があります。

ファベーラの中に入って、間近で見る

ファベーラの中に入って、住民の暮らしぶりを見てみたいと望む観光客は、「フェベーラ・ツアー」に参加する必要があります。受入先として有名なファベーラは、ホッシーニャ(Rocinha)と呼ばれるリオデジャネイロで最大のファベーラ・コミュニティです。また、併せて、マイケル・ジャクソンのビデオクリップが撮影されたことでも有名なドナ・マルタの丘(morro da Dona Marta)も訪問します。

まず、観光客はマイクロバスに乗って、ファベーラの入り口まで行きます。そこから、ガイドに付き添ってファベーラの路地や家々を見学します。ホッシーニャにおいては、住民たちによる民芸品を鑑賞、購入することが可能です。

ファベーラの路地はまるで迷路のように入り組んでいます。建物が密集しすぎて、昼間でも暗い場所もあります。下水が作る水たまり、むき出しになった電線、上層階から飛び出した建設部など、危険も多いので注意が必要です。

ガイドに希望すれば住民と会話することもできます。家の中に入って、中を見せてもらう時には、少額の心づけを渡すと良いようです。

ファベーラ・ツアーに参加する

リオ最大のファベーラ・コミュニティ「ホッシーニャ」の会長であるパウロ・アメンドイン氏が自ら案内するツアーがあるそうです。ツアー料金は75レアル(2016年8月現在)で、午前の部9時~13時、午後の部13時~18時があるそうです。

参考記事
「ファベーラ・ツアー」がファンを増やす(ポルトガル語)