ブラジルでは新年に鶏肉を食べてはいけない

ブラジルでは、年末年始のことをRéveillon(ヘベイヨン)とよびます。Réveillonはポルトガル語ではなくフランス語の言葉で、「目覚めさせる」「活性化する」といった意味があり、新しい一年の始まりを象徴する言葉として使われています。

当初、夜に眠るのを防止するために食べた軽食のことを「Réveillon」と呼んでいました。その後、「クリスマス・イブ」の夜食を意味する単語として使用されていた時期もあるのですが、20世紀頃からは新年を差す単語として使われるようになりました。

新年の打ち上げ花火

ブラジルでは新しい年を迎えた夜に各地で花火が挙げられます。リオデジャネイロのコパカバーナ海岸で打ち上げられる花火は中でも特に有名です。

写真はバイーア州の観光地、レンソイスの大晦日の様子

ブラジル人は新年に何を食べるのか

「日本人は、年末年始に年越しそば、お雑煮、おせち料理を食べる。ブラジル人も新年に食べるものはあるか?」

こんな質問をブラジル人にしたところ、こんな回答が返ってきました。「日本人のように、決まった食べ物はないが、鶏肉を食べない方が良いという迷信はある」

ブラジル人が年末年始に食べるもの、食べないものをいくつか聞いてみました。

鶏肉・七面鳥

ブラジルでは新年に鶏肉、七面鳥を食べることは良くないことだという考えがあります。新年に鶏肉を食べると、その年は成功できないという迷信があるからです。鶏は後ろに歩くことから、「後退」を象徴するものとして、忌避されるのです。

レンズ豆

イタリア人にとって、レンズ豆は「幸運」の象徴であると言われています。イタリア移民の多いブラジルでは、レンズ豆は夜12時を回って最も先に食べるべきものだと考える人も居ます。これは、新年において「金運」が付くようにという迷信から来ています。

豚は常に前を向いて歩いており、鼻で嗅ぎまわっている動物です。このことから、豚は繁栄を象徴する動物であると考えられています。脂肪分も多いことから、豊かさも象徴するものと考えられています。

ザクロ

ザクロは、沢山の種が詰まっていることから、誕生と肥沃を象徴する果実と考えられています。ブラジルでは、新年に入る前にザクロの種を7つ取り出しておくと、翌年に金運が回ってくるという迷信があります。種は白い紙に包んで、次の年末まで財布の中に保管しておかなければなりません。日本人がヘビの抜け殻を財布に入れておくのと似ていますね。

また、ザクロを庭で育てると、金運が回ってくるという話もあります。

新年に7つの波を飛び越える

新年を海辺で迎えるブラジル人は、時計が12時を差した時に7つの波を飛び越えなければなりません。この謎の儀式の背景にはイエマンジャー(Iemanjá)信仰の理解が欠かせません。

イエマンジャーとは、海の女王であり、アフロ・ブラジル宗教のカンドンブレー(Camdomblé)の神(orixá)のひとりです。イエマンジャーは新年に起こる艱難を乗り越える力をくれると信じられています。

7は霊的な数字であると考えられていて、7つの波を飛ぶことでイエマンジャーの能力を呼び込むことができるのです。波を飛ぶ度に新年に叶えたい1つの願い事をし、全部で7つの願い事をします。7つの波を飛び越えた後、海側に背中を向けると、逆に不運を呼び込むと言われています。

白い服とカラフルなランジェリー

アフリカ文化の影響で、大晦日は白い服を着ると平安と魂の清めができると信じられています。また、大晦日の夜はカラフルなランジェリーを着ると良いと信じている人も居ます。赤は「情熱」、ゴールドは「金運」、緑は「信仰」、青は「平静」、ピンクは「愛」など、新年に期待するものを色によって分けるのです。

ブラジルでの年末年始の過ごし方
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