日本で役に立たないブラジルの田舎の交通ルール

ブラジル内陸部の国道では日本では考えられないような光景が広がっています。例えば、360度見渡しても何もないような場所に一直線の道路が果てしなく続いているという光景がブラジルではよく見られます。

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高速道路ではないので、通行料はかかりませんが、時速150km程度出している車もめずらしくありません。

高速道路を無料化するという約束をあっさりと反故にされ、世界でも比類ない高額の高速料金負担を課されている、とある島国の国民としては考えにくい状況です。

道路脇に朽ち果てた牛の死体が

ブラジルの田舎で起こる交通事故死で多い原因の一つに、牛やロバなどの動物と衝突して死ぬという事故があります。ブラジルの田舎では、何もないところから動物が道に出てくることがあるので、注意していないと動物に衝突してしまうのです。
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一直線の道を時速100km以上の速度で走ってきた車が重たい牛に衝突したなら、その衝撃は壁に衝突したのと似たパワーが出るのかもしれません。国道を走っていると、道路わきに朽ち果てた牛の死体が転がっているという光景をしばしば見かけます。

車と出会った時の動物の反応はそれぞれ特徴があります。犬は危険を察知して車をよけるのですが、猫は何故が車の方に向かってよけます。犬と猫だったら、確実に猫の方が車にひかれて死亡するリスクが高いです。

牛は、わりとマイペースでゆっくり逃げていきます。一番怖いのは、ロバです。ロバは、車道で動かずにじいっとしているので、ドライバーが存在に気が付かないことがあります(特に夜)。

動物を見たらハザードランプで他の人に知らせよう

国道を走っていると、対向車線の車がハザードランプをチカチカさせたり、ハイビームを点灯して何かを知らせてくる場合があります。これは、「この先に動物が居た」とか「事故があったよ」ということを教えてくれているのです。

先日、町中でハイビームを点灯した車がありました。「こんなところに動物がいるのかしら?」と疑問に思いながら車を走らせていると、少し先で交通警察がねずみ捕りをしていました。そんなことまで教えてくれるのか、と感心したものです。

夜間走行は危険がいっぱい

ブラジルの国道の多くは、市街地を出ると街灯がありません。見渡す限り住宅の無い場所では本当に真っ暗闇です。そのような場所ではハイビームを点灯して走るのですが、夜間の運転は動物に衝突する危険が増すので、相当神経を消耗します。

ハイビームを点灯していると、対向車線の車のドライバーが眩しくて視界が悪くなるので、対向車が来たら、ロービームに戻さなければなりません。このようなドライバーの作法はブラジルに来て知りました。

ロービームにするのを忘れているドライバーが対向車線から来た場合には、こちらでハイビームをチカチカさせると、気が付いてロービームにしてくれます。

砂が舞っている時はフロントガラスを指で押さえよ

国道を走っていると、土砂を積んだトラックに遭遇することがあります。この時、トラックから積み荷の土砂がポロポロこぼれてくることがあります。こぼれてきた小さい砂や小石がこちらのフロントガラスに当たるのですが、この時にブラジル人は妙な行動に出ます。

ブラジル人は、前方から砂が降ってくると両手を使って、フロントガラスを内側から押さえるのです。こうすることによって、フロントガラスにひびが入るのを防止するのだ、というのです。なんだか、ひどく迷信じみています。「それって、本当に意味があるの?」と尋ねると、「わからないけど、効果があるといわれている。」といったような何とも自信のない回答が返ってきます。ブラジル人は子供のころからこの行動を刷り込まれて、条件反射のようになっているのかもしれません。

以上、日本では役に立ちそうにない、ブラジルのルールでした。
野良ロバ、野良ウシの件は、うちの嫁さんもブログに書いていますので、ぜひ読んでみて下さいね。