中国の「史上最も酷い人種差別広告」が世界中で炎上

中国の洗剤メーカーが制作・放送したテレビコマーシャルが、「史上最も酷い人種差別的コマーシャル」であるとして、ネットで炎上しているようです。

問題のCMの内容

CMは中国人女性が洗濯機の前に立っているシーンから始まります。そこに、体格の良い黒人男性が現れ、恋人のように中国人女性に近づいていきます。キスでもするのかと思った瞬間、女性は男性の口に石鹸のタブレットを入れ、男性を洗濯機の中に無理矢理押し込みます。洗濯されて「まっしろ」にされた男性は、肌の白い中国人男性になって洗濯機から出てきます。

中国国内と海外での温度差

このCMは1か月ほど中国国内のテレビや映画館で放映されていましたが、国内では特に批判の声が上がらなかったそうです。しかし、有名人がSNSなどで問題視するコメントを掲載すると、アメリカを中心として世界に拡散されてしまったのです。世界中で炎上した後も中国国内のメディアの反応はいま一つだったようです。

CMの広告制作会社は、「人種差別的な内容が含まれているとは気が付かなかった」とコメントしています。また、洗剤メーカー(Shanghai Leishang Cosmetics Ltd. Co)は「その広告について良く知らない」と回答しているそうです。さらに「外国人のSNSメディアは過剰反応すぎる。」とコメントし、SNSを批判しました。

教養の欠如

CMの広告制作会社は、「人種差別的な内容が含まれているとは気が付かなかった」とコメントしています。制作者の目的は、「人種差別を主張すること」ではなく、「どんな汚れもキレイに落ちることを主張すること」だったのだと思います。しかし、その方程式に当てはめると、黒人=汚れ、肌の白い中国人男性=キレイという式になってしまうのは明らかです。

広告効果としても、この製品を使うと一体どれだけ汚れが落ちるのかというクリティカルなポイントについて何ら説明がなされておらず、製品を買ってみようという購買意欲が湧いてきません。日本でも良くある「面白いだけで何を言いたいのか良くわからないCM」の一種ですね。しかも、その「面白い」と言う部分が漆黒なので、ブランドイメージを下げるだけという逆効果になっています。

ブラジルの人の反応

ブラジル人が日本人を含めたアジア人の冗談(ピアーダ)を言う時の頻出ネタは「ちんちんが短い」というモノです。Youtubeのコメントなんかを見ると、黒人男性が洗濯機で洗濯された後に中国人が出てきたのを受けて、「縮んだね(encolheu)」というコメントがいくつかありました。

ちんちんが縮んだかどうかはわかりませんが、ブラジル人にとってこのCMの一番笑えるところは、後半に出てくる中国人男性の顔だそうです。男らしい男性がカッコいいとされるブラジルにおいて、この中国人男性は「オカマ」に見えてしまうみたいです。一部には、洗濯前の彼の方がカワイラシイワとのコメントもありました。美的感覚は国それぞれですね。

2016-05-30_2004

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