Amazonプライム ナウをあえて否定してみる

2015-11-21_1123

商品が一時間以内に届くサービス

Amazonが対象エリア限定で、注文した商品を一時間以内に届けるというプライム ナウというサービスを始めました。それを可能にするAmazonのしくみは驚くべきものがあるのですが、一人の消費者としては、この新しいサービスに対して魅力を感じることはありませんでした。
http://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=3907674051

そんなに急ぐか?

まず最初に生じた違和感は、一時間以内になければ困るものって、そんなに有るか?という疑問。もともと、Amazonプライムの会員になれば、対象エリアでは一日で商品が届くというサービスがありました。一日で届けば十分じゃんと思ってしまいます。

衝動買いを煽る

ぼくも日本ではAmazonを良く利用していました。しかし、ブラジルに来てからは物理的に利用できなくなったので、たまに日本に帰国した時に欲しいものをまとめて買うようにしています。欲しいものが出てくると、とりあえず買い物かごに入れておき、帰国する直前にまとめて注文しています。

気が付いたんですが、買い物かごに入れてから時が経過すると、それほど欲しくなくなっていることが良くあります。要は、衝動買いだったということです。Amazonは便利なんですが、その反面、サービスの利用者は賢く利用しないと無駄な消費を重ねてしまうことになります。Amazonプライム ナウというのは、まさに、消費者の「今すぐ欲しい」という欲求の炎に油を注ぐようなサービスという一面を持っているように感じます。

作家の佐藤優氏は次のように書いていました。

衝動的に何かが欲しくなることは避けられません。そうしたときにおすすめなのが、それが1万円以上する場合は小さなホワイトボードなどにその商品を書き出し、目につくところに置いておくこと。それでしばらく様子を見るのです。1ヶ月たっても欲しいというものなら購入する。面白いもので、ほとんどの場合は熱が冷めています。

ぼくの場合、ホワイトボードに書くのではなく、Amazonの買い物かごに入れておくということですが、いずれにしろ同じ効果が得られます。

便利さ追及の裏にあるもの

NHKのニュースで、増加する再配達の問題という特集をやっていました。ウェブで買い物が便利にできるようになった一方で、受取人不在により荷物を再配達せざるを得ないケースが全体の2割くらいになっているそうです。再配達の増加は、ガソリンの消費やCO2排出量の増加、人手不足という社会的損失を出しています。
http://response.jp/article/2015/10/17/262223.html

資本主義社会に生きていると、便利になることは「善」であるという考えになりがちですが、その便利を実現するためには、それなりの犠牲が払われているのだということを忘れてはならないと思います。

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