リオの象徴、キリスト像と登山鉄道の歴史

リオデジャネイロの象徴ともいえるキリスト像(Cristo Redentor=救世主キリスト)ができたのは、今から84年前の1931年のことでした。
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1922年から9年かけて建設されたキリスト像

1920年にリオのカトリック団体が、信仰の象徴となるモニュメントを作る運動を始め、寄付や署名を集めました。キリスト教の象徴でもある十字架をモチーフにして両腕を広げたキリスト像を建設することに決まり、1922年から建設がはじめられています。

9年の歳月を経てキリスト像は1931年10月に完成しています。710メートルあるコルコバードの丘の上に立つ38メートルの像は、リオデジャネイロ市内の至る所からその姿を見ることができ、まさにリオの象徴にふさわしい存在感を有しています。2012年には、キリスト像を含めたリオデジャネイロの景観がユネスコの世界遺産に登録されています(山と海との間のカリオカの景観群)。

キリスト像よりも古い、コルコバードの丘の登山鉄道

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コルコバードの丘にキリスト像が立つ1931年よりも50年近く前から、コルコバードの丘には登山鉄道が走っていました。登山鉄道は、1884年にブラジル皇帝のドン・ペドロ二世によって建設されています。

ドン・ペドロ二世
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当初は蒸気機関車でしたが、1910年に電気式に代わり、1979年にスイス式の近代的なモデルに変更されています。この登山鉄道は、ブラジルで最初にできた電気式の鉄道でもあります。キリスト像の建設に際しては、材料を運ぶのにこの鉄道が利用されたそうです。

キリスト像への行き方

キリスト像のあるコルコバードの丘の頂上へは、登山鉄道または小型バスで行く方法があります。ちなみに、徒歩でも行けるそうです、ラーギ公園(Parque Lage)から登ると2時間半ほどで行けるそうです。チジュカ国立公園を見ながらハイキング気分で登るのも楽しいかもしれません。

コルコバードの丘の頂上へ行くメジャーな手段は、登山列車に乗っていく方法かと思います。観光シーズンとなると、当日券を買うことができない時もあるようで、事前に公式サイトで購入しておく必要があります。

登山列車に乗る場合の3つの注意事項

  1. 予約した時間の30分前に到着しなければならない。
  2. 予約した時間を過ぎると払い戻しも時間の変更も受け付けてくれない。
  3. IDカードを持っていく必要がある。

インターネットでチケットを購入している場合でも、現地で紙のチケットと交換する必要があります。混雑している時期にはチケット交換のために時間がかかる場合があるので、予約した30分前に到着している必要があるとのことです。いずれにしろ、登山列車の発車時刻は厳格なほうなので、余裕をもって到着しておくのが無難です。

ベストポジション

登山列車の座席は正面に向かって左側が進行方向、右側が逆向きになっていました。登山鉄道に乗っている間は、ほとんど森の中を走るので、どちら側に座ってもあまり景色に変化はありません。向かって右側の席からは途中、リオデジャネイロ市内が見えるのですが、コルコバードの丘の頂上から見る景色の方が素晴らしいので、あまりこだわる必要はないと思います。
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防寒対策

コルコバードの丘は標高710メートルです。麓よりも気温が低く、風も吹いていることがあります。地上では薄着で良くても丘の頂上に行くと肌寒く感じる場合があるかもしれません。

丘の頂上から見える景色(ポン・ジ・アスーカル)
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ロドリゴ・デ・フレイタス湖とイパネマ海岸
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