心に沁みるブラジル名画『セントラル・ステーション』

『セントラル・ステーション(原題:Central do Brasil)』という1998年のブラジル映画を観ました。ベルリン国際映画祭で金熊賞(最優秀作品賞)を受賞。映画は知らなくとも、テーマソングはどこかで聞いたことがある人もいるのでは。

Central Station Sound Track

あらすじ

主人公の中年女性ドーラは、リオ・デ・ジャネイロの中央駅構内で読み書きができない人の代理で手紙を書くという仕事で生計を立てています。ある時、離婚した夫に手紙を出したいという子供連れの女性がやってきた。その女性は手紙を書いた直後に、交通事故で死んでしまう。

ドーラは、孤児になった少年ジョズエを見かねて、少年の父親を訪ねてリオから約2,400km離れたペルナンブーコまで旅に出る。

みどころ

おんぼろバスに乗ったり、トラックをヒッチハイクしたり、所持金を全て失ったりと大変な思いをしながらの旅です。ドーラは、ジョズエを人に売り飛ばしてテレビを買ったり、万引きしたり、ジョズエを疫病神呼ばわりしたりと”立派な人間”とは言えませんが、そんな彼女も少年との交流を通して心を開いていく様子が描かれています。

映画の舞台となっているペルナンブーコ州は、セルタォンと呼ばれる乾燥地帯で、映画のもの悲しさを引き立てています。面白いのは、映画が撮影された17年前と現在で、あまり街並みが変わっていないということ。古い映画ですが、古さを感じなかったのはそのせいかもしれません。

映画を通してブラジルを旅しているような気分を味わえ、ドーラと少年が友情を育んでいく姿に心温まります。

是非チェックしてみて下さい。