ポルトガル語はブラジル以外でも結構役に立ちます

ぼくが19歳の頃、バイトで貯めたお金で2ヶ月ほどヨーロッパをひとりで旅行しました。宿は一つの部屋に複数のベッドが置いてあるユースホステルに泊まっていたので、自然といろいろな国の若者と仲良くなりました。

ドイツの安宿での衝撃体験

ある時、ドイツの安宿で、同い年のイタリア人とスペイン人達と仲良くなった時に衝撃的な体験をしました。同じ19歳なのに、あちらの方が10倍大人っぽいというのはさておき、もっと驚いたのはイタリア人とスペイン人が各自の国の言葉で普通に会話していたのを見たからです。何も知らないぼくは、驚いてイタリア人に聞きました。「ねえ、君なんでスペイン語わかるの?」

そんな愚問をしてきた日本人の若者に、そのイタリア人は優しく教えてくれました。「イタリア語とスペイン語は似ているから、だいたい意思が通じ合うんだよ。」長野から東京に出てきたばかりの田舎者であったぼくは、その事実にとてつもなく衝撃を覚えました。使徒パウロよろしく、目からウロコが落ちた気持ちです。

その時は、イタリア語もスペイン語も知らなかったので、両者が似ているのかどうか全く見当すらつきませんでした。

ポルトガル語を勉強すると、スペイン語もイタリア語も分かるようになる?

ドイツの安宿で衝撃を受けてからおよそ10年経過し、ぼくはブラジルで仕事をすることになりました。ぼくの中でドイツ語やスペイン語等に比べると、若干マイナーな感があったポルトガル語は、学習し始めたころはブラジル以外ではあまり役に立たないものだと思い込んでいました。しかし、後になってポルトガル語を習得すると、意外と便利なことがあることがわかりました。

勉強していないイタリア語が理解できちゃう

ブラジル人女性のホベルタ・サー(Roberta Sá)という歌手が好きで、ぼくはこの人のCDアルバムを全部もっています。先日、itunesでホベルタ・サーを検索したところ、たまたまポッドキャストの番組を見つけたので、ダウンロードして聴いてみました。そのポッドキャストはこちら↓itunesでRoberta Sáと検索しても出てくると思います。

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天は二物を与えずと言いますが、今日ご紹介するRoberta Sa(ホベルタ・サー)は、美貌と美声を兼ね備えたMPB(musica popular brasileira=ブラジルpop)歌手です。 Roberta Sa(ホベルタ・サー)の生い立ち...

てっきりブラジルのラジオ番組かと思いきや、DJがイタリア語を話していたので面喰いました。この番組ではDJがイタリア語で質問して、ホベルタ・サーがポルトガル語で返事をしています。そして、話の合間にホベルタ・サーのニュー・アルバム「Delírio(無我夢中)」の曲が流されるという構成になっていました。

DJはイタリア語を話しているんですが、だいたい何を言っているのか理解できてしまったことに驚きました。19歳の時にドイツの安宿で衝撃を受けてから15年、今では知らないうちに自分も同じようなことができるようになっていたのです。

旅行の時などに便利です

ブラジルに来て2年目くらいの時に、ペルーとボリビアに一人旅で行ったのですが、その時もポルトガル語力が役に立ちました。一応、スペイン語の基礎を旅の指さし会話帳で勉強し、スペイン語風にポルトガル語を話したら、だいたい意思の疎通ができました(例えば、tenhoをtengoと言うとか、数字の8はオイトではなく、オイチョと言うなど)。もちろん、ところどころで意思の疎通が怪しくなることもありますが、少なくとも旅行会話としては全く問題ありませんでした。

仕事でカリブのマルティニークやフランスからフランス語のメールをもらうことがあるのですが、フランス語のメールでも大体何を書いてあるのか想像できるくらいに理解できます。残念ながら、リスニングの方は何を言っているのかさっぱり理解できないのですが…。

あと、日本で目にする横文字の名前(レストランの名前、雑誌の名前など)は、わりとラテン語系の言語から持ってきていることが多いので、意味が分かるとちょっと嬉しくなります。

ポルトガル語を一生懸命勉強すると、ブラジル以外でも役に立つことがあるということをブラジルに来て知りました。これからポルトガル語を勉強される方がいれば、ポルトガル語は汎用性が低いからと手を抜かずに是非一生懸命勉強してみてください。