ブラジル人は缶ビールを「尻軽女」、びんジュースのことを「KS」と呼ぶ

おもしろネタ

この記事では、缶ビールとびん入りジュースの変わった「別名」についてご紹介します。

缶ビール=尻軽女?

ブラジルには、日本の缶コーヒーの背を少し高くしたサイズ(269ml)の缶ビールがあります。容量が少ないので、冷たいうちに飲み切れることもあって、ブラジル人には人気のあるサイズです。筆者はサルバドールでポルトガル語の勉強をしたのですが、語学留学当時、バイーアの人々はこの缶ビールのことを「ピリゲッチ(piriguete)」とか「ピリゲッチーニャ(piriguetinha)」と呼んでいました。町を歩いていると、「ピリゲッチ、冷えてます」とか「ピリゲッチ3本で5レアル」といった手書きの看板を出している商店も見かけました。

白水社の「現代ポルトガル辞典」で「ピリゲッチ」について調べても該当する単語は出てきません。ネットの「インフォーマル辞書」で調べると次のような定義が出てきます。

piriguete(ピリゲッチ)

Mulher fácil, vai para baladas a procura de todos os tipos de homens para pagar tudo para elas, pois sempre saem sem dinheiro. Geralmente, quase sempre transam na primeira noite.
尻軽女。手ぶらでクラブに行き金ヅルの男を探す。通常、その日のうちに性行為に至る。

調べたところ、缶ビールのミニサイズのことを「ピリゲッチ」と呼ぶのはバイーア人だけのスラングのようです。筆者はバイーアのサルバドールで勉強したので、つい最近までブラジル全土で「ピリゲッチ」と呼ぶものだと勘違いしておりました。

「ピリゲッチ」=「尻軽女」と認識している他州のブラジル人が、サルバドールに旅行で来た時に「ピリゲッチ、冷えてます」とか「ピリゲッチ3本で5レアル」といった看板を見たらビックリしてしまうでしょうね。笑

びん入りジュース=KS

コカコーラ 業務用レギュラー瓶 190ml×24本
話は変わりますが、先日、ブラジル人と食事に行ったときに彼が「コカコーラのKS(カーエス)ある?」とウェイターに聞いていました。「KSって何?」と彼に尋ねたところ、「びんのことだよ」と教えてくれました。「何でびんのことをKSっていうの?」と質問を重ねたところ、「知らない」との答えが返ってきました。

気になったのでスマホで調べたところ、KSは「King Size」から来ているようです。しかし、ブラジルでびん入りコーラ(KS)の容量は290mlで、缶コーラ350mlよりも小さいです。にもかかわらず、なぜびん入りコーラの方をキングサイズと呼ぶのでしょうか。

かつて、ブラジルには290mlのキングサイズの下に、「レギュラーサイズ」と呼ばれる容量190mlの商品があったそうです(日本には、今でもあるみたいです。アマゾンで売っていました)。現在では「レギュラーサイズ」は姿を消し、容量の比較的大きいキングサイズのみが残ったので、「KS」=「瓶入りのコーラ」という認識が残ったということです。

ちなみに、コカ・コーラ以外の清涼飲料でもびん入りの場合には「KS」と呼ばれますが、びん入りの「ビール」はLong Neck(ロンギネッキ)と呼ばれ、「KS」とはいいません。

興味深いのが、5人のブラジル人に質問したところ、「KS」というサイズのことは全員知っているのに、誰一人として「ではなぜKSというのか?」という質問には答えられませんでした。まあ、そんなものですかね。



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