ジョンペッソーアの観光案内

2泊3日でジョンペッソーア旅行に行ってきました。ジョンペッソーアは、レシフェから車で2時間ほど走った場所にあり、レシフェと比べると穏やかで物価も安くていいところだという話を何人かの人から聞いていました。実際に足を運んでみると、前評判に違わぬ素晴らしい町でした。

ジョンペッソーアの特徴

ジョンペッソーアには、いくつかの別名があります。

アメリカ大陸で最も東にある町

ジョンペッソーアは、アメリカ大陸で最も東にある町、太陽が最初に昇る町とも呼ばれています。ジョンペッソーアのカーボ・ブランコ岬に立つ灯台には、「南米大陸の極東地点(PONTO EXTREMO ORIENTAL DA AMÉRICA DO SUL)」という看板が誇らしげに掲げられています。

ブラジルで三番目に古い都市

ジョンペッソーアは、かつてブラジルの首都であったサルバドール、リオデジャネイロに次いで、ブラジルで三番目に古い都市と呼ばれています。古さだけで言えばもっと古い町はあるのですが、それらの町は小さな集落が村になり、町に成長するという流れを経ています。ジョンペッソーアの場合、最初からポルトガル王室によって都市とすることを意図して建設された町でした。カピタニア制の時代から、ポルトガル王室による商業管理を行う都市として機能してきました。

世界で二番目に緑化が進んだ都市

ジョンペッソーアは、住民一人当たりの緑化面積が7 m²以上あり、フランスのパリに次いで、世界で二番目に緑化が進んだ都市(segunda capital mais verde do mundo)といわれています。町の中心には巨大な植物庭園(Jardim Botânico)があり、これが緑化比率の上昇に貢献しています。(単に人口が少ないだけなのではないか、とも思ってしまいますが。)ついでながら、ジョンペッソーアの人口は80万人、お隣のレシフェの人口は160万人、サンパウロ市は何と1,200万人もいます。サンパウロは東京都同じくらいの人口ですね。

観光の拠点はタンバウ・ビーチ


ジョンペッソーアを訪れた観光客は、タンバウ・ビーチ(Praia de Tambaú)を目指します。レシフェからジョンペッソーアに来た人は、このビーチを見てあることに気が付くはずです。レシフェのボア・ビアージェン海岸には海沿いに高層マンションやホテルが立ち並んでいて、海岸と建物の間には片道四車線の太い道路があります。一方で、ジョンペッソーアのタンバウ・ビーチは建物の高さが3階までに制限されており、かつ道路も二車線のみです。レシフェに比べるとジョンペッソーアの海岸の方が穏やかに感じるのは、このような違いがあるからでしょう。

タンバウ・ビーチには、ホテル、レストラン、旅行会社などがコンパクトにまとまっています。ここでは、海岸沿いのホテルに宿泊して目の前のビーチでのんびりするのが最高の贅沢です。

ビーチバレーを楽しむ人々

ビーチで筋トレする人々

海は深緑色で美しく、温かくて気持ちが良いです。ブラジルの海はどこでもそうですが、自分でパラソルやイスを用意する必要がありません。海辺には、これらを用意している人が必ずいて無料で貸し出してくれます。利用者はパラソルの所有者からビールなり、ココナツウォーターなりを買えば、パラソルを何時間でも自由に使える仕組みになっています。

海辺のパラソルの下で横になっていると色々な行商人がやってきます。代表的な商材としては、うずらのゆでたまご、ピーナツ、ゆでたエビ、生牡蠣、アイスキャンディー、焼きチーズ、サングラス、砂遊びセット、洋服などがあります。客を引き付けるために独特の呼び声を工夫する商人もあり、眺めているだけで楽しいです。

行商人から何か飲み物を買っても、パラソルのオーナーから何か文句を言われることはありません。日本だったら、「飲食の持ち込み厳禁」とうるさく言われそうですが、ブラジル人は固いことを言いません。このブラジル的な鷹揚さが好きです。

筆者はタンバウ・ビーチよりも少し北にあるマナイラ・ビーチのホテル(Verdegreen)に泊まりました。このホテルも良かったのですが、マナイラ・ビーチには砂浜の面積が少ないので、海に行くならタンバウ・ビーチのホテルの方がおすすめです。

パライーバ州名産のパイナップル

天然プール

ジョンペッソーアには、3つの有名な天然プールがあります。

ピカンジーニョ(Picãozinho)


ピカンジーニョは、タンバウ・ビーチから船で2キロほど沖に行った場所に、引き潮の時だけ顔を出す岩礁の作る天然プールです。シュノーケルを借りて、岩礁の間を泳ぐサカナを鑑賞することができます。

ピカンジーニョに行くには、まずその日の引き潮の時間をホテルの人などに確認する必要があります。船は、タンバウ・ビーチの所定の場所から発着します。一人あたりの料金は、40レアル(約1,400円)でした。シュノーケリングの道具は業者が貸してくれます。

このツアーに行こうと思ったのですが、一度行ったら3~4時間は戻ってこないという話だったので、面倒になって参加しませんでした。海が好きな人は参加する価値あると思います。

小石の天然プール(Piscinas naturais do Seixas)

カーボ・ブランコ灯台の直ぐ南にある、セイシャス・ビーチから船で10分の場所にある天然プールです。こちらは、ピカンジーニョよりも訪れるひとが少ないので、人の少ない場所が好きな場合は、こちらに行くのが良いかもしれません。

赤土島(Ilha de Areia Vermelha)

赤土島は、その名の通り引き潮の時に顔を出す赤い土が美しい島です。ここに行くにも、船に乗る必要があります。赤土島は砂浜なので、小さい子供などが遊ぶには、こちらの方が安心かもしれません。

バギーにのって砂浜を走る


バギーに乗って、ジョンペッソーアの北と南を旅行する半日ツアーがあります。筆者は時間がなくて参加しませんでしたが、料金は300レアルでした。バギーには運転手以外に3人乗れるので、3人で参加すれば一人当たり100レアル程度の計算です。タンバウ・ビーチあたりにバギーが駐車してあり、周辺を歩いていると観光ガイドが客引きしてきます。

ヌーディストビーチ

ジョンペッソーアから南に30キロほど行った場所には、タンババ(Tambaba)と呼ばれる有名なヌーディストビーチがあります。興味がある方は訪れてみてはいかがでしょうか。ただし、このビーチは男女カップルでないと入れないのでご注意ください。

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民芸品センター


タンバウ・ビーチとマナイラ・ビーチの中間地点に、大きな民芸品センターがあります。その名も、パライーバ州民芸品市場(Mercado de Artesanato Paraibano)。中には、沢山の小さなみやげ物屋が入居しており、見て歩くだけでも楽しいです。置いてある品物は、どれも非常に素朴な作品が多いので、あまり期待しすぎるとがっかりするかもしれません。

カーボ・ブランコ灯台と科学文化芸術ステーション

タンバウ・ビーチの南の高台には、アメリカ大陸の極東を示すカーボ・ブランコ灯台があります。また、そのすぐそばには、ブラジルの巨匠オスカーニーマイヤーが設計して2008年に建てられた、科学文化芸術ステーションがあります。

カーボ・ブランコ灯台


カーボ・ブランコ灯台(Farol do Cabo branco)のある高台は、土砂崩れのリスクがあるため観光客が海の近くに近寄れないように柵で仕切られています。せっかく高台にあるのに、高台からの眺めを楽しむことができないので、観光地としての価値が十分に活用されていないと感じました。灯台のある場所には、ちいさな土産物屋が一件あるのみで寂しい印象を受けます。時間が無い人は、頑張って灯台まで行かずに海辺でのんびりしていた方が良いかもしれません。

科学文化芸術ステーション


科学文化芸術ステーション(Estação Cabo Branco – Ciência, Cultura e Artes)は、オスカーニーマイヤーらしい、近未来的な設計の建物です。建物の中は美術館になっていますが、こちらも灯台と同様に、資産価値を最大限に利用できているとは言い難いものでした。有料でも良いので、もう少し展示物に力を入れてもらえれば、魅力が増すだろうと思います。敷地内に軽食屋がありますが、しっかりとした食事のできるレストランが無いので、食事は済ませてから行くのをお勧めします。

建物内部の様子

その他の見どころ


筆者は行けませんでしたが、上記の他にバロック調の建物が美しい、サンフランシスコ教会(Centro Cultural São Francisco)や、植物園、動物園などの観光地があります。個人的には、プライア・ド・ジャカレの夕日クルージングと、タンバウ・ビーチでの海水浴が最も楽しかった思い出となりました。

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