ブラジル人はパラグアイ人を見下しているのか。

パラグアイの日本人

この間、日系二世の女性に「日本語は話しますか?」という質問をしたところ、
「昔は理解したけど、もう長いこと使っていないから忘れてしまった。
 わたしは、パラグアイの日本人なんです。」
という回答が返ってきました。

ところで彼女は、ブラジル生まれの日系二世であり、パラグアイとは
なんのゆかりもありません。
それでは、なぜ「パラグアイの日本人」になるのでしょう。

それは、ブラジルでは「パラグアイ」=「偽物」という認識(誤解?)が
人口に膾炙しているからなのです。

ブラジルとアルゼンチン、ボリビアに囲まれた小国、パラグアイでは
ブラジルよりもモノが安く買えるそうです。
安さの秘訣は、それらのモノが中国などから来た偽造品だからだ
ということを知り合いのブラジル人が教えてくれました。

そこから派生して、ブラジルで「パラグアイ」というと、
イコール「偽物」という意味で使われることが多いのです。

冒頭に登場した日系人の女性も、見た目は日本人なのに
日本語が話せないということから自虐的に「パラグアイの日本人」
と言ったんですね。

ところでこの話、一歩引いて考えてみると
パラグアイ人にとっては失礼極まりない表現ですよね。

ブラジル人にとっては、そんなこと考えもせず、
ごく当たり前に「パラグアイ」と発言しているだけのような気もしますが…。

パラグアイは本当に偽造品が多いのか?

パラグアイには偽造品が多いという認識は
実は誤解だとする指摘もあります。
偽造品も出回っているかもしれませんが、パラグアイの方が
モノが安いのは他に理由があるようです。

ブラジルは、モノの輸入に当たり高い輸入関税がかけられます(商品価格の60%)。
さらに、ブラジル国内で流通するに際して、商品流通取引税(ICMS)が
16~25%発生します(消費税のようなものです)。

一方で、パラグアイは小国なので、輸入依存度が高く、
輸入関税などはブラジルに比べて低いそうです。

昨年、日本に帰国した際、ブラジル人の同僚から
プレイステーション4を買ってきてくれと頼まれました。
日本で買うと4万円くらいですが、
ブラジルで買おうとすると、なんと3倍の12万円くらいで売られています。

iPadのタブレット端末も日本で買うよりも2倍の価格で売られています。

以上のような理由で、パラグアイは偽造品ばかりという認識は
誤解ではないかという指摘がなされているわけです。