リオデジャネイロはブラジルに2つある?

ポン・ジ・アスーカル、キリスト像、ニテロイといえば、リオデジャネイロの代表的な風物詩ですが、実はリオデジャネイロから遠く離れたブラジル北東部のアラゴアス州に、同じものがあるのをご存知でしょうか?
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アラゴアス州ポン・ジ・アスーカル市

ブラジル北東部のアラゴアス州にその名も「ポン・ジ・アスーカル」という町があります。この町は、サンフランシスコ河沿岸にできた町で、もともとはインディオによって、「月の鏡」を意味するジャシオバ(Jaciobá)という地名でよばれていました。

1660年頃にポルトガル王が開拓者にこの地を分割しています。(いわゆる、セズマリア。)開拓者であるロウレンソ・ジョゼ・ジ・ブリット・コヘイアが牧場を開拓し、この地を「ポン・ジ・アスーカル」と名付けました。

町名の由来

町の中にカヴァレッチの丘(o morro do Cavalete)と呼ばれる丘があり、その姿が砂糖を固めて乾燥させる際に円錐形にした形(ポン・ジ・アスーカル)に似ていることから、町の名前が付けられたと言います。ちなみに、アラゴアス州がリオデジャネイロを真似したわけではなく、同じ時代、同じ成り行きで付けられた名前であると考えられています。

ポン・ジ・アスーカル市の場所(ピンの立っている場所)
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町の観光名所はキリスト像

面白いことに、そのカヴァレッチの丘の頂上には、リオデジャネイロと同じ姿をしたキリスト像(Christo Redentor)が立っています。このキリスト像は、ポン・ジ・アスーカル市出身のジョアン・ダマセーノ・リズボーア氏が1950年に建設したものです。現在ではリオデジャネイロのキリスト像同様に、ポン・ジ・アスーカル市の観光名所となっています。

河の対岸にある町の名前は、ニテロイ

さらに面白いことに、サンフランシスコ河を挟んだ対岸にあるセルジッペ州の町の名前は、ニテロイ(Niterói)というのです。ニテロイといえば、リオデジャネイロ市のグアナバラ湾を挟んだ対岸にある町があまりにも有名ですが、セルジッペ州にもニテロイという町があったのです。しかも、ポン・ジ・アスーカル市の隣に!

セルジッペ州にあるこの町の名前の由来は定かではないですが、ニテロイというのは、トゥピ語のNictheroy(隠れた水)に由来しており、1835年にこの名前が付けられています。

セルジッペ州のニテロイ
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リオデジャネイロの隣にあるニテロイ
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余談:ランピョン終焉の地も近い

ブラジル北東部の歴史を語る上で欠かせない存在であるランピョン(日本の鼠小僧に相当する人物)が、殺された地とされるのがセルジッペ州のポッソ・ヘドンド(Poço Redondo, SE)にあるアカシア洞窟(gruta de Angicos)です。これが、ポン・ジ・アスーカルからほど近い場所にあるのを発見しました。ノルデスチ(ブラジル北東部)に住む者としては、是非ともノルデスチのリオデジャネイロと合わせてランピョン終焉の地も訪れてみたいという、B級旅行の夢を抱いてしまいました。