意外と知らないブラジルの都市名の由来Ⅱ~サンパウロ、レシフェ、イグアス~

知っているようで意外と知らないブラジルの都市名の由来を調べてみました。今回は、ブラジルの経済の中心サンパウロ、ぼくの住むペルナンブーコの州都レシフェ、それにブラジルの世界遺産であるイグアス国立公園をご紹介します。

サンパウロ(São Paulo)

1554年1月25日、アンシエッタ神父をはじめとするイエズス会士がインディオへのキリスト教布教活動に適した土地を探してたどり着いたのがピラティニンガ(Piratininga)と呼ばれる高原でした。イエズス会士達はここに「コレージオ・デ・サンパウロ(o Colégio de São Paulo)」という学校を建てました。学校を中心にキリスト教信者となったインディオの住民が増えていき、町を形成しました。それから157年後、ピラティニンガはポルトガル国王によって「サンパウロ」という名前に改名されました。サンパウロというのは、もちろん「聖パウロ」に由来しています。新約聖書に収められている27文書のうち13書簡を書いた聖人ですね。

グアルーリョス(Guarulhos)

サンパウロに行く旅行者が一度は利用するのがグアルーリョス空港ですが、グアルーリョスは、先住民トゥピ・グアラニ族の一派、グアル(Guaru)族に由来しています。グアルというのは、「太鼓腹の魚」という意味です。

コンゴーニャス(Congonhas)

サンパウロの国内便が発着する空港の名前としてなじみのあるコンゴーニャスですが、これはヴィスコンデ・デ・コンゴーニャス(Visconde de Congonhas)というブラジル独立後の初代サンパウロ知事に敬意を称してつけられたものです。ちなみに、コンゴーニャスというのは、ミナスジェライス州にあるコンゴーニャス・ド・カンポの名産であるマテ茶の一種です。もっというと、ヴィスコンデ・デ・コンゴーニャスというのはモンテイロ・デ・バーホス氏のあだ名で、彼がコンゴーニャス・ド・カンポ出身だったことからつけられたあだ名なのです。ややこしいですね。

レシフェ(Recife)

レシフェの中心であるマルコ・ゼロから海を見ると海岸の周りが岩礁(recife又はarrecife)で囲まれているのがわかります。レシフェという名前はこの岩礁に由来しています。
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海岸が岩礁に囲まれている(わかりやすい写真がなかったのでオリンダの写真で勘弁してください。)

これだけだとなんだか味気ないので、レシフェのあるペルナンブーコ州の名前の由来もついでにご紹介します。ペルナンブーコ(Pernambuco)という名前は先住民トゥピ族の言葉でParanãpuku(パラナプーク)から来ています。意味は、「海の穴」。これは、レシフェの北にあるイタマラカ島と大陸とを隔てるサンタクルス河に由来しているとか、レシフェの岩礁に座礁して船に穴が開いたことに由来するとか、この地に住んでいたインディオの部族名だとか色々と説があるようです。

オランダ人によって建設された町、レシフェ
ブラジルの東端にあるレシフェの歴史は1534年にポルトガル人が世襲カピタニア制を導入した時から始まります。 ペルナンブッコ州の州都レシフェの歴史 カピタニア制の導入に伴い、ペルナンブーコはドゥアルテ・コエーリョ卿(Duarte Coe...

イグアスの滝(Cataratas do Iguaçu)

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1542年にスペイン人のアルバール・ヌニェス(Álvar Nuñez)がインディオに連れられて来たのが、イグアスの滝の「発見」とされています。1881年に初めて人が入植し、現在のフォス・ド・イグアスの町(イグアスの滝の玄関口となる町)ができました。
イグアスの滝の「イグアス」というのは先住民トゥピ・グアラニ族の言葉で「大きな水」という意味です。I (水)+ Guaçu (大きい)の組み合わせですね。