日本の飲酒時のマナー
社会人一年目の時、目上の方にビールを注ぐマナーというのを習いました。
ビール瓶は必ず両手で持って、ビール瓶のラベルが上に来るように注ぐ。
反対に、注いでもらう場合にはコップを少し傾けること。
その他、日本では手酌は余り良くないとか、最初からウーロン茶を注文するとはけしからんとか細部にコダワル傾向があるように感じます。
ブラジルの飲酒時のマナー
マナーは特にない?
ところ変わって、ブラジルではあまり細かいマナーというものは存在しません。
手酌で飲むのも全然問題ありませんし、最初からダイエット・コーラを頼む人も普通に居ます。また、プロテスタントの人はお酒を一滴も飲まない人が多いですね。
お酌の文化
一応、飲み仲間に注いであげるという行為はありますが、あくまでも好意であり、そこに上下関係は存在しません。
観察していて思うのは、ブラジル人が他人のお酌をするのは実は自分のグラスに注ぐのが目的ということが多いように感じます。
「あっ、ビールおかわりしよう。自分のところに注ぐついでにあいつにもついでやろうかな。」と言ったところです。
その証拠に、瓶の中にあまりビールが残っていなかったりすると、他人のグラスではなく、自分のグラスに注いでいるのを良く目撃します。
酒に飲まれないことが「マナー」
あえて、ブラジルに飲酒マナーがあるとしたらベロベロに酔っぱらわないということかもしれませんね。
ブラジルでは、酔っぱらって大声出している人や飲み過ぎで吐いている人、道で眠りこけている人はまず見たことがありません。もともと、酒に強い人が多いからかもしれないですが…。
とりあえずビール
ブラジルでもとりあえずビールという言い回しがあります。
レストランは、わんこそば形式
レストランでは「ギャルソン」とよばれる給仕人が、こちらが頼まなくてもコップにビールをついでくれます。そして、コップのビールが減ってくると、ギャルソンが継ぎ足してくれて、「Mais uma?(二本目いる?)」と聞いてきます。
かくして、ブラジルのレストランでは「わんこそば形式」でビールが注がれるため、つい飲みすぎてしまいます。店が混んでくるとギャルソンも忙しくてつぎのビールを持ってきてくれない時があります。
そんな時は、ビール保冷専用ケースの蓋をひっくり返しておくか、空になったビール瓶を出しておけば、「もう一本」という合図になります。気づいたギャルソンが、何も聞かずに次の瓶を持ってきてくれるというしくみ。
ブラジルでは日本のように「すみませ~ん」と声を張り上げるのはダサいです。