素晴らしき陶芸に会える!ボルダロ博物館と工場

ポルトガル旅行

前回の記事(ポルトガル芸術の巨匠、ボルダロ・ピニェイロ)で書いた通り、筆者はリスボンに行く前には、ボルダロ・ピニェイロの存在を知らなかったのですが、リスボン各地で彼の作品(レプリカ)を見かけるたびに魅了されてしまいました。彼の作品を見てみたいと思い、リスボン空港の近くのカンポ・グランジ地区にあるボルダロ博物館(Museu Bordalo Pinheiro)に行ってみることにしました。

ボルダロ博物館(Museu Bordalo Pinheiro)

ボルダロ博物館は、ボルダロの熱烈なファンで、コレクターのマガリャンエス氏が1916年に開設した施設です。住宅街の一角にあり、所在地が分かりにくく筆者は辿り着くのに少し苦労しました。博物館は1924年にリスボン市に寄贈され、2005年に現在の形でリニューアルオープンしています。

筆者は、ボルダロ=陶芸家と認識していたのですが、ボルダロ博物館に展示されている作品の半数ほどはボルダロの書いた風刺画で、陶芸以外にも画家としても活動していたことを知りました。

ボルダロの描いた有名なキャラクター、ゼー・ポビーニョ(Zé Povinho)

ボルダロ博物館は、市の中心部から離れた場所にあり、わざわざ訪れる人があまり多くないようで、貸切状態でゆっくり鑑賞することができました。ジェロニモス修道院などの混雑ぶりからすると嘘のようです。

博物館は控えめな展示スペースしかないので、30分ほどで全ての作品を見ることができました。ボルダロの陶器がもっと展示されているかと期待していたのですが、展示されている陶器の数はあまり多くなく、ちょっと物足りなく感じました。展示作品は少ないですが、それを差し引いても彼の作品が好きな方は訪問する価値があると思います。

建物の壁に巨大なカタツムリ

壁のタイル

警官らしきおじさん

ラファエル・ボルダロ・ピニェイロの生い立ちが紹介されています。

ボルダロの書いた風刺画

レストランのメニューなども描いています。

ボルダロの精巧な陶器。

まるで今にも動き出しそうなリアルな陶器

カンポグランデ駅を出て左側の横断歩道を渡った場所にあります。隣にあるカフェが目印。

博物館の入り口

ついでながら、ボルダロ博物館のミュージアムショップはショボいです。値段は高くなると思いますが、リスボン空港のほうがコレクションが充実しているように思いました。ボルダロの食器類を購入なさるのであれば、次に紹介するカルダス・ダ・ライーニャ市の陶器工場へ足を運ぶことをおすすめします。

ボルダロ・ピニェイロの陶器工場(Fábrica Bordallo Pinheiro )

リスボンのボルダロ博物館は、作品数があまり多くなかったので、もっと多くのボルダロの作品を見てみたいと思い、日を改めて、ボルダロの陶器の本拠地である、カルダス・ダ・ライーニャ市にあるボルダロの陶芸工場に行ってみました。「王女の湯」という意味があるカルダス・ダ・ライーニャ市(Caldas da Rainha)には、ボルダロが始めた陶器工場があります。陶器工場はリスボンから高速バスに乗って1時間半ほどの場所にあります。筆者は、バターリャ修道院の日帰り観光の後、復路で立ち寄りました。

ボルダロの陶器工場は、町のはずれにある閑静なカルロス1世公園の横に建っています。

観光客は工場に併設されているショップに入ることができます。ショップには、ボルダロブランドの食器が所狭しと並んでいました。これらはほぼ全て購入可能です。

ガイドブック(地球の歩き方)には、工場に併設して博物館があると書いてあったのですが、店の人に聞いたところ、見学には予約が必要との回答でした。せっかく1時間半もかけてやってきたのに、目的の博物館を見られないのは残念でしたが、ショップだけでも見られたので十分に満足しました。特に買い物好きの妻は博物館を見られないという事実に落胆した気配はなく、目が活きいきしていきました。この辺は女性と男性の違いもあるのでしょう。

野菜やフルーツ、動物をモチーフにした作品が面白いです。

ボルダロのキャラは、なんだか漫☆画太郎の作風ににています。

ショップ2階にあるアウトレット。

リスボンで買うよりもずっと安くお買い求めできます。筆者も自分用と家族へのお土産用に、大量に購入してしまいました。

ついでながら、ボルダロ博物館というのは正式には「聖ラファエルの博物館(Casa Museu São Rafael)」といいます。なぜ「聖」がついているのか良くわかりませんが、これはボルダロの息子、マヌエルの自宅を博物館に改装したものです。博物館にはボルダロが陶芸活動を始めてからの作品群が展示されています。工場からは少しだけ離れた場所にあります。

工場と博物館の位置関係は、以下の地図で確認できます。

最近ではボルダロの陶器は、ボルダロの陶器工場ではなく、郊外の最新式の工場で生産されているそうで、陶器工場は主に文化遺産としての施設となっています。

話は変わりますが、ブラジル北東部レシーフェの街中には、ブラジルのガウディと呼ばれる陶芸家、フランシスコ・ブレナンの作品が各地に点在しています。街を歩いていて、知らなかったブレナンの作品に出会うと嬉しくなります。カルダス・ダ・ライーニャ市でも、ボルダロの作品が町中の至る所で見ることができて面白いです。ボルダロの作品探しをする観光は、ボルダロ・コース(Rota Bordaliana)と呼ばれています。同市に行くことがあれば、ぜひ作品を探してみてください。

バス停の壁がボルダロ

壁にボルダロのキャベツ

外壁にボルダロのとかげ

通り名などにもボルダロ

建物の壁にボルダロのツバメが。巣まで陶器で作られていました。

カルダス・ダ・ライーニャ市での、ボルダロの作品探し(ボルダロ・コース)は、ボルダロ好きにはとても楽しいと思います。ボルダロ好きはわざわざ行く価値ありだと思います。

なお、ボルダロの食器は日本の楽天やアマゾンでも買えるようです。

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ポルトガル芸術の巨匠、ボルダロ・ピニェイロ



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