ブラジルの賃貸契約には危険がいっぱい?

すでに何回か書いておりますが、一月に引越しをしました。ブラジルにおいては全てが順調にいくということは、まずあり得ませんが、今回も怒涛のごとく問題が襲い掛かってきましたので、いくつかご紹介いたします。

入居時のチェックは念入りに

ブラジルでは、アパートに入居する際にアパートの現状を細かく記入したチェックリストを作成し、契約者がサインをする必要があります。ヴィストリア(vistoria)と呼ばれるこの作業においては、例えば、洗面所のタオル掛けが壊れているとか、トイレの水が流れないといったことを、チェックリストに記入します。アパートを退去する時には、この時のリストを基に確認を行い、入居時と異なる場合には入居者が修繕して返却しなければなりません。

3年ほど前にアパートに入居した時、同僚のブラジル人にお願いしてヴィストリアに付き合ってもらったのですが、彼がわりにいい加減な男だったので、チェックリストへの記入はほとんどしていなかったようです。

今般アパートから立ち退くことになり、ヴィストリアを実施しました。住んでいたアパートは築30年以上経過していたため、あちこちにガタが来ていました。例えば、アパートの建て付けが悪く窓が締まらない、床に謎のシミが付いている、女中部屋のトイレ・シャワーが壊れている等の問題がありました。それに、電球が全くついていなかったので、20個くらいを購入して取り付けた記憶があります。

ヴィストリアの際に、不動産屋から「電球が8割しか付いていない。残りの2割をつけろ」と言われました。こちらとしては、もともと1つも電球は付いていなかったのだから、何を馬鹿なことを言っているんだ、と思いましたが、チェックリストにそのことが書いてなかったので、証明しようがありませんでした。

また、前の住人がシャワーの水漏れを修理した時に、タイルを壊して、石膏を詰めた後が入居した時からありました。石膏は、経年劣化によりボロボロと剥がれ、カビも生えて見るからに汚らしい感じでしたが、古いアパートだからと思って我慢していました。これに関しても、不動産屋から「なんだ、この汚い石膏は?全部剥がして、新品のタイルに張り替えろ」と言われました。

アパートには女中さんが寝起きするための部屋があったのですが、うちは女中さんを雇っていなかったので、その部屋は物置として利用していました。この女中部屋には、シャワーとトイレが付いていたのですが、これも一度も使ったことがありませんでした。これに関しても、不動産屋から「シャワーヘッドとトイレの便座が壊れている。新品と取り換えろ」と言われました。冗談も休み休み言ってほしいものです。

結局、入居時のチェックリストに何も記載していなかったため、全部不動産屋の言う通りにせざるを得ませんでした。入居時のヴィストリアは、いいかげんなブラジル人に頼むと後で痛い目を見ると言う教訓を学びました。ついでながら、新居では日系二世のしっかりしたブラジル人女性にヴィストリアをお願いしたので、かなり細かくチェックしてもらえました。

新築は大変?

新しく入居したアパートは去年できたばかりの新築で、まだ誰も住んだことがありません。日本では、住居は新しいほど価値があるとみなされますが、ブラジルではそうとも限りません。新居を選んだ時に、ブラジル人から次のように言われました。「新築アパートは、いろいろと問題があるから最初は大変だよ

彼の予言通り、新居に引っ越してみると問題が噴出してきました。まず、2つある洗面所の2つが水漏れを起こしました。洗面所に備え付けられていた引き出しは、入居1週間で壊れました。ガスの元栓を開ける業者が、全く約束を守らないので、ガスの元栓を開けるだけで4回も業者に電話しました。また、エアコンを設置しようとしたら、壁を壊す大規模な工事が必要と言われ、工事費用として最低賃金の5カ月分くらいの投資が必要でした。壁を壊した後にペンキを塗ってもらったのですが、ペンキ屋が床に何も敷かないでペンキを塗ったので、床に大量のペンキが付いて後で落とすのに苦労しました。雑巾でこすっても落ちないので、泣きながら1レアル硬貨で削って落としました。

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ブラジルでは、住人が退去した時にペンキを塗りますが、ペンキ職人が使い終わったペンキを台所の流しに流し込んで、配管が詰まって使えなくなることがあるようです。我が家もやられていましたが、幸い配管が詰まることからは免れました。ペンキ塗りを雇う際には、信頼できる人を探すことをおすすめします。

このように、ブラジルに住んでいると信じられないことばかりが起こるので、ちょっとしたことでは動じない強い心を手に入れたような気がします。