なぜブラジルにロシアの山があるのか?


ブラジルには「ロシアの山(montanha-russa)」があります。ブラジルとロシアは、BRICの一角を占める国という点では共通していますが、そのロシアの名前を冠する山がなぜブラジルにあるのでしょうか。タネを明かせばその理由はたいしたことではなく、「ロシアの山」というのは、ローラーコースターをポルトガル語にしたものなのです。

なぜ、ロシアの山なのか?

ローラーコースターの原型はロシア人が考案しました。15世紀頃、ロシアで雪山をソリで滑る遊びがありました。ブレーキの効かせ方がロシア的にワイルドで、砂をレーンにまいて摩擦を利用して止めていたそうです。その後、氷を張ったレーンの上を滑る方法に発展し、1784年には、サンクト・ペテルブルグで商業用のローラーコースターが初めて建設されました。

「ロシアの山」というのは、15世紀のロシア人のソリ遊びに由来する名前だったのですね。

いろんな言語でロシアの山

調べたところ、ポルトガル語だけでなく、フランス語、スペイン語、イタリア語でも同様にローラーコースターのことを「ロシアの山」と呼ぶようです。

本場ロシアでは何と呼ばれているのか調べたところ、「アメリカンスキー・ゴルキ(Американские горки)」でした。直訳すると、「アメリカの滑走」です。おそらく、ロシアで生まれた遊びを商業的に現在のスタイルに発展させたのが、アメリカ人なので、アメリカン・スライドと呼ばれるようになったのではないかと思います。西ヨーロッパ及び中南米の国々では「ロシアの山」と呼ばれ、ロシアでは「アメリカの滑走」と呼ばれているというのは面白いですね。

ついでながら、日本でなじみのある「ジェットコースター」という呼び方は和製英語なので、英語圏では「ローラーコースター」と言わなければなりません。