レアル紙幣の女性は誰?

ブラジルには、6種類の紙幣があり、すべてに同一人物の肖像画が描かれています。また、1レアル硬貨にも同じ肖像画が描かれています。ブラジルに住んでいる日本人にとっては馴染みのあるこの女性は一体誰なのでしょうか?

ブラジル銀行に勤める友人からもらった1レアル札(市場では流通していません)

ブラジルの正式名称、ブラジル連邦共和国(República Federativa do Brasil)がヒントになります。別のヒントは、ドラクロワの有名な作品、『民衆を導く自由の女神(La Liberté guidant le peuple)』です。

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写真は、コールドプレイのアルバムに使用された『民衆を導く自由の女神』

この作品に出てくる女性には、マリアンヌという名前があります。ブラジルレアル紙幣に印刷されているのは、ドラクロワの作品にも描かれているマリアンヌという女性です。マリアンヌは、フランス共和国を象徴する女性で、フリジア帽(Barrete Frígio)と呼ばれる赤いとんがり帽子を被っています。マリアンヌは、自由、平等、友愛といったフランス人の価値観を象徴している他、「共和制」の象徴でもあります。そういうわけで、全てのレアル紙幣に「共和制」の象徴であるマリアンヌが描かれることになりました。マリアンヌという名前の由来は、18世紀においてフランス女性の多くにマリー(Marie)やアンヌ(Anne)という名前が付けられたことに起因していると考えられます。

アメリカ合衆国ニューヨークにある「自由の女神像」も、アメリカ合衆国の独立100周年を記念してフランスより贈呈されたもので、フランスの自由の象徴である「マリアンヌ」をモデルにした像です。

なお、ブラジルにおいて、マリアンヌは「自由の象徴」というよりも、招き猫的な扱いを受けている事例が見られます。HAVAN(アバン)というホームセンターのチェーンでは、客寄せのために店の前に巨大な自由の女神像を設置しています。ブラジル全土に100体以上もの自由の女神像があるというから驚きです。
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レアル紙幣に描かれている女性について知ったついでに、「レアル」という名称の由来について書いた記事も興味があれば読んでみてください。
http://tabatashingo.com/top/primeira-moeda/