モコトーを食べずしてブラジル料理は語れない

牛の足を煮込んだシチュー

ブラジルにはいわゆるゲテモノ系の料理も多いですが、今回紹介するモコトー(Mocotó)もある意味、これに該当するかもしれません。モコトーという料理は、牛の足を煮込んだシチューです。牛の足といっても、肉はついていません。ついているのは骨と関節のコラーゲンのみです。このコラーゲンを骨からこそぎ落としながら、犬のように骨をしゃぶるのです。

モコトー
DSCN7995

コラーゲンたっぷり
DSCN8000

レモンを絞って、とうもろこしのクスクスを入れて食べます。
DSCN8001

コラーゲンの食感ですが、なんこつよりも柔らかく、ナタデココよりも固い食感です。コショウの効いたスープに良く合います。

モコトーの効用

日系人のアントニオさんという方は長年ヒザを患っていました。日本から持ってきた薬を飲んでも一向に良くならなかったそうですが、ブラジル人の勧めでモコトーを食べるようにしたそうです。すると、今までアントニオさんを苦しめてきたヒザの痛みがウソのように消えたそうです。

先日、アントニオさんに会った時に、「いやー、最近腰が痛くて辛いんです。」という話をしたところ、「唐木さん、あなたモコトー食べてないから、そんなことになるのよ。」と言われました。そして、アントニオさんはモコトーを食べてヒザが良くなった話を問わず語りに話してくれました。

その翌日、半信半疑でしたがモコトーをお昼に食べに行きました。すると、びっくり。夕方頃には痛かった腰痛がすぅーっと消えました。モコトー効果が現れたのかどうか、判断するには時期尚早ですがひょっとすると、モコトーは関節痛の救世主という説は本当なのかもしれません。

モコトー倶楽部

前述のアントニオさん主催で定期的にモコトー倶楽部が開催されています。倶楽部と言っても、単にモコトーを食べに行くだけなのですが、モコトー好きのアントニオさんの友達が5~6人くらい集まる会です。

ペトロリーナにあるモコトー屋は、プラスチックのテーブルと椅子が2~3つあるバールで、メニューはモコトーとビール、清涼飲料水のみという男らしい店です。モコトー倶楽部では、アントニオさん率いるオトコ共が、ひたすらビールを飲んで世間話をします。野外なので、蚊に刺されるのですが、ビールを飲んでいると酔っぱらってだんだん痒くなくなるという良くできたしくみになっています。1時間ほど飲んで、酔いが回ってきた頃にモコトーを注文し、牛の足についたコラーゲンをしゃぶります。飲み終わったビールのビンは、床に並べておきます。お勘定は、ビールの空き瓶の数で計算するというワイルドな方法を採用しています。

アントニオさん曰く、サンパウロやサルバドールでもモコトーを食べたが、ペトロリーナのモコトーが一番ウマい、とのことです。