ブラジル人の自由奔放さを示す実例

毎週2回、19時から家の近くのピラティス教室に通っています。先生のルイスは、若くて陽気な男性です。彼の行動が自由すぎて面白かったのでご紹介します。

スゴイポーズしよう

ある日、いつものようにピラティスをやっていると、ルイスがこんなことを言ってきました。「シンゴ、今日はちょっとスゴイポーズやってみるかい?」

ルイスの言う「スゴイポーズ」とは、190cmくらいの高さにある棒に両足をひっかけて、頭が下になるようにぶら下がり、そのポジションから腹筋を使って起き上がるというものです。重力がある分、通常の腹筋トレーニングよりも遥かにキツかったですが、なんとか目標の10回を達成できました。
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面白い写真を撮ろう

このエクササイズが、ルイスの心のどこかにある琴線に触れたらしく、「よし、面白い写真を撮ってフェイス(ブック)に載せよう。」と突然言い出しました。ルイスがコーフンして言うことによると、「この腹筋トレーニングをシンゴと俺が両サイドからやって、真ん中にグラッサ*が座ってニコッとやれば面白い写真が撮れるよね。」ということでした。*グラッサは嫁さんのあだ名です。

そして、もう一人の生徒(50代後半くらいのオジサン)に自分のスマホを手渡して、写真を撮るように頼んでいました。こうして、ルイスの言われるままに、生徒三名を巻き込んだ面白写真の撮影会が開始されたのです。

何度か撮影したのですが、ルイス監督の満足の行くような絵が撮影できず、何度も取り直しました。そして、取り直しの度に、例のスゴイポーズを取らなくてはならないので、大変です。写真を撮らされているオジサンも、運動をしに来たのに、なぜか写真を撮らされる羽目になっています。

日本だったら有り得ない

このルイスの撮影会は、2つの意味で日本では有り得ないことだと思います。まず、一時間という限られたレッスン時間に、ピラティスを生徒に指導するという目的を先生自らが率先して放棄しています。また、先生が自分の楽しみのために生徒を使役しています。日本だったら、クレームが来るだろうと思います。

しかし、写真を撮らされたオジサンも怒るわけでもないですし、運動時間は減ったものの、ぼくら夫婦も楽しい時間が過ごせたね、という感想でした。もし、自分がルイスの立場だったら、ピラティスの時間配分とか、生徒の評価とかが気にかかって、こんな自由な撮影会はできなかっただろうとおもいます。さすがに、毎回のように撮影会があったら、「ちゃんと運動しようぜ」と不満に思うかもしれないですが、たまにはこういうのもいいね、と思いました。むしろ、ブラジル人の自由奔放さが見られて面白かったです。

こちらが完成した写真です

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真ん中に座っているのは妻ですが、プライバシー保護のため、しりあがり寿風にしておきました。