カーニバルといえば、サンバ?いえ、フレーボです!

カーニバルといえば、リオデジャネイロのカーニバルが有名です。リオのカーニバルといえば、直ぐに連想されるのがサンバですよね。リオデジャネイロでは、カーニバルの時にエスコーラ・デ・サンバのチームが踊りながら行進するための会場があり、通称サンボードロモ(Sambódromo)と呼ばれています。サンボードロモは、オスカー・ニーマイヤーが設計し、1984年に建設されたカーニバルのパレード専用の会場です。

ドロモ(dromo)

サンボードロモのドロモ(dromo)というのは、ギリシャ語で「何か起こる場所」という意味の単語に由来しているそうです。ブラジル人は、サンボードロモにあやかって(?)このドロモというのを使った広場をつくるが好きなようです。

良くあるのが、カメロードロモ(camelódromo)という表現。これは、カメロー(camelô)、すなわち露店商人(移動式仮設店舗による商人)の集まる広場を差しています。ぼくの住むペトロリーナという町では、ヤギ肉(Bode)を特産物と定め、ボドードロモ(bodódromo)というヤギ肉レストランが沢山集まる広場があります。また、ボドードロモに対抗して、ガリニョードロモ(Galinhódromo)、つまり鶏肉レストランの集まった広場もあります。

フレーヴォとは何か

話を本題のカーニバルに戻します。リオデジャネイロでカーニバルといえば、サンバなのですが、ここペルナンブーコ州でカーニバルと言えば、サンバではなくフレーヴォ(Frevo)と呼ばれる踊りが連想されます。

フレーヴォというのは、1910年頃に生まれたペルナンブーコのカーニバルの踊りです。リオデジャネイロで生まれたブラジル版のタンゴ、マシシ(Maxixe)や、ポルカ、軍隊行進などをベースにしています。また、フレーヴォのステップは、バレー、カポエイラ、コザックダンスの要素を取り入れたものとなっています。フレーヴォには100以上のステップがあり、有名なものでは、ロコモチーバ(Locomotiva)、ドブラジッサ(Dobradiça)、フォガレイロ(Fogareiro)、カポエイラ(Capoeira)などがあります。フレーヴォはユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

フレーヴォのステップは非常に複雑かつ軽快で、練習なしでは踊ることができません。フレーヴォの踊り子は、カラフルな小さな傘を片手に持って、ダイナミックかつ繊細な踊りを見せてくれます。運動不足の人が真似したら、ねんざして酷い目にあうことは火を見るよりも明らかです。

リオのサンバとペルナンブーコのフレーヴォには踊りの技法の他に大きな違いがあります。リオのサンバは観客が観覧席に座って、エスコーラ・デ・サンバを観るというスタイルですが、フレーヴォには、エスコーラ・デ・サンバもないですし、パレードのための物語性のあるテーマ曲(samba de enredo)も、華やかなトリオ・エレトリコ(山車)もありません。その代り、ペルナンブーコのカーニバルでは、踊り手と参加者が一緒になって踊り楽しむことができるという特徴があります。

フレーヴォの名前の由来

フレーヴォの名前は、沸騰、興奮を意味する単語、フェルヴェー(ferver)に由来しているそうです。実際に踊りを見れば、その名前の由来にも納得できます。フレーヴォを見たことがない方は是非、下の動画を観てください。すごいです。

Vassourinhas(作曲:マチアス・ダ・ホッシャ、ジョアナ・バチスタ・ハモス)
ヴァッソウリーニャスは、ペルナンブーコのカーニバルで欠かせない曲です。この曲を聴いて踊りださないペルナンブカーノは居ません!

カーニバル期間以外でも楽しめる!レシフェのフレーヴォ博物館
レシフェに来た旅行者が一度は足を運ぶであろうマルコ・ゼロから歩いて直ぐの場所に、フレーヴォの博物館があります。 2014年2月にオープンしたこの四階建ての博物館は、正式にはパッソ・ド・フレーヴォ(Paço do Frevo)、すなわちフレー...