日本が見習った方が良いブラジルの学生インターンシップ制度

学生の就活の時期になると、日本では新卒学生の採用選考をの時期をずらすとか戻すとか、企業のオワハラ問題などがかまびすしく報道されますが、ブラジルではそもそも新卒学生を一斉に採用するということがないため、このような問題が発生しません。

では、ブラジルの大学生はいつ、どうやって就職先を見つけるのでしょうか。一般的には、大学在学中にインターンシップをして、縁があればそのまま就職するというパターンが多いようです。今回は、ブラジルで一般的に行われているインターンシップ制度についてご紹介します。

インターンシップが必須条件

日本の大学生にはあまり馴染みのないインターンシップですが、ブラジルの大学では卒業までに専攻する学科の分野に関連するインターンシップを一定期間経験することが卒業要件となっています。

インターンシップは数か月単位から数年単位まであり、在学中に2~3件の企業での実務経験を持っている学生も珍しくありません。

インターンシップを経験するため、多くの学生は夕方~夜間に勉強します。基本的な勤務時間は6時間です。日中は企業で働き、夕方は夜遅くまで勉強するというパターンが多いです。

インターンを受け入れるメリット

インターンシップは企業にも学生にもメリットがあります。

企業にとってのメリット

企業は安価(最低賃金)で、優秀な労働力を得ることができます。インターンの学生は経験値こそないですが、一般的にやる気があって素直です。ブラジル人と仕事をするにあたって、「やる気」と「素直さ」は非常に重要な要素です。

会社に入って数年が経つと、さぼり始める者、言われたことしかやらない者、組織のルールを無視する者などが出てきます。こういう従業員は、時として会社に害を及ぼすのですが、労働者が過度に保護されている国なので、下手にクビにしようものなら、労働裁判で訴えられてしまいます。

その点、インターンの場合には、「やる気」に満ちていて「素直」な人が比較的多いです。また、予め契約期間が決まっているので、インターンの働きぶりを見て、インターン期間を終了するか、期間を延長するか、それとも正社員にするか決めることができます。

学生にとってのメリット

学生にとっては、給料をもらって大学で学んでいることを社会で実体験することができますし、実際に働いてみてから就職するかどうか決めることができるというメリットがあります。

日本では石の上にも三年と言われ、自分に合っていない企業でも就職してしまうと中々やめられなかったりしますが、インターンシップ期間は、いくつかの企業での研修を経てから就職先を決めることができるので、合わない環境で無理に我慢する必要がありません。