食後に歯を磨いてはいけない

2016-10-16_1323
歯の健康に関する本を何冊か読むと、どの本でも共通した主張がなされている話題があります。代表的な例としては、唾液が歯に及ぼすプラスの影響、朝起きて直ぐに歯を磨くべきということ、そして虫歯ができた後に治療するのではなく、予防歯科を徹底する大切さなどです。

「歯はみがいてはいけない」というこの本においても、日常に何の疑いもなく行っている習慣が、実は歯の健康にとって悪い習慣であったという事実を指摘しています。

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食後の歯はやわらかくなる?

日本では、食後に歯を磨くことがごく当たり前のように考えられていますが、実はこの習慣は歯の健康にとって逆効果になってしまいます。

石のように見える歯ですが、飲食後の歯の表面は非常に傷つきやすく、軟らかい状態。そこで歯みがきをすると、歯ブラシで歯が機械的に傷つけられ、研磨剤や発泡剤の入った磨き粉でさらにダメージを与えられます。加えて、食後のいちばん力の強いときの唾液を〝ぐちゅぐちゅぺー〟して口の外に吐き出してしまい、その効能をみすみす手放してしまうことにもなります。Read more at location 51

歯は糖質を含む飲食をしたあと、リンやカルシウムが唾液に溶け出します。つまり、軟らかくなります。そのときに歯ブラシの毛先が当たると、歯が削れて知覚過敏になります。Read more at location 289

歯みがき粉を疑う

歯みがき粉は、現代人にとってあまりにも当たり前になりすぎていて、それが「無ければならない」「無いのはおかしい」と考えてしまいがちです。確かに、歯みがき粉を使うと、口の中がスッキリするのですが、それで歯垢が取れているかとは別の話です。

かつて、歯みがき粉がまだ広く浸透していなかった時代、メーカーは、消費者に歯みがき粉を使ってもらうために、口の中がスッキリする成分を入れたところ、爆発的に売れるようになったという話を読んだことがあります。スッキリ気持ちよくなる体験が歯みがき粉を使用する「習慣」を生み出すきっかけとなったのです。しかし、歯みがきの目的としては、スッキリする成分が入っていることに意味はありませんでした。

「歯みがき粉もなにもつけないで歯をみがくって、なにかもの足りないというか、スッキリ感がない気がするのですが……」と。そう、それこそが〝歯磨剤企業の戦略〟です。本来、歯磨剤はよほどのことがない限り、なくてもなんら問題はありません。天然の歯磨剤である〝唾液〟があるからです。Read more at location 70

歯磨剤(歯みがき剤)は、むしろ唾液の働きを抑制してしまうので不要です(Read more at location 583

研磨剤を含まない歯磨剤を使っていると、歯が茶色に着色することがあります。そういうときは、研磨剤配合の歯磨剤を使うと着色がとれて元の白い歯に戻ります。それ自体は素晴らしい効果なのですが、研磨剤はこのとき同時に、歯の表面を削っています。そのため長期間、研磨剤入りの歯磨剤で歯をみがいていると、やがて歯は削れて薄くなってしまいます。Read more at location 857

知り合いの関根さん(仮名)は、もう何十年も歯みがき粉を使っていないですが、全然問題ないと言っています。ぼくは一年ほど前から、歯みがきの前にドルツのジェットウォッシャーという商品を使っているのですが、口の中がスッキリするので歯みがき粉を使わなくても気にならなくなりました。

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口の中は細菌だらけ

朝起きて直ぐに恋人と口づけをするのは衛生上最悪の行為だ、という話を何かで読んだことがあります。確かに、朝起きた直後は口の中がネバネバして、口が臭いのが自分でも良くわかります。

口の中は、感染源となる細菌(口腔内細菌)の温床です。そして口の中の細菌が、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、がん、肺炎といった病気に関係していることがわかってきています。Read more at location 96

寝ている間に口の中で細菌が爆発的に増殖します。その細菌数は、便にすると10g分もの量です。清潔にしている人も、そうでない人も、起床直後の口の中には排泄物10g分の細菌がいるのです。  その増殖した細菌が口の中にうようよいる状態で、冷たい水をごくっと飲んだとします。間違いなく、菌はそのまま水といっしょに胃に送り込まれます。Read more at location 644

冷たい水の弊害はの弊害は、もう議論の余地がないですね。身体(臓器)が働くためには、一定の体温が保たれている必要があり、冷たい水を飲むのは身体に悪いという主張は、医者が書いた複数の本で見かけます。我が家では、水は冷蔵庫で冷やさずに常温で飲んでいます。

起床直後の胃が活発でないときに、大量の水で胃酸を薄め、冷水で体を冷やしながら細菌が大量に入ってくるのです。冷やせば血液循環が悪くなります。血液循環が悪ければ胃の活動も弱まり、殺菌作用も減退してしまいます。  その結果、多くの細菌が胃の殺菌作用を通り抜けて腸に達します。そこで、腸内細菌と口で増殖した細菌のバトルが始まるのです。Read more at location 649

唾液のパワー

唾液には食べ物の消化を助ける機能があるのは知っていましたが、食後に柔らかくなった歯を修復してくれる機能もあるということは知りませんでした。

食後には、唾液がフルパワーで軟らかくなった歯の表面を修復します。そのフルパワーのときに、歯磨剤といっしょに唾液が口の外に出されてしまいます。それはまるで、氾濫して汚れた川の流れを清流の水で浄化しようとしているのに、そのきれいな水を石鹼まみれにして捨て去るかのごとき行為といえます。Read more at location 299

日本人は「食後すぐの歯みがき」「食べかすとり歯みがき」を習慣化することで、その〝スーパー消臭剤〟を口の外に吐き出す習慣を身につけました。実にもったいない話です。口臭に敏感な欧米では、食後にガムを嚙みます。ガムを嚙むことで唾液の分泌を促進しているのです。Read more at location 525

〝プラークコントロール〟は、①夜寝る前  ②朝起きたとき  この2つの時間帯が最も効果的、ということになります。飲食後は、「食べかすとり歯みがき」ではなく、唾液の通り道をつくって唾液が最大限の能力を発揮できるようにすることが大切です。そして、歯垢を除去していきます。Read more at location 577

一ヵ月実践してみた感想

夜寝る前と朝起きた時にプラークコントロールを実施、食後は歯を磨かないという習慣を一ヵ月実践してみました。劇的な効果はないですが、知覚過敏が無くなったような気がします。ノープー生活(シャンプーをしない生活)を実践した時は、頭皮の臭いが濃縮されて、「シャンプーしないなんて、意味わからない」と嫁から全否定されましたが、歯みがき粉の使用を減らした試みに関しては、いまのところ、嫁から口が臭いという苦情が来ていません(と思います)

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